昨年は人類の危機であるコロナウイルスとの闘いの1年で、現在も続いている。マスク着用等が常識になっており、人々はコロナ禍により日常生活が制限され、“日常性“を奪われたという。平和の祭典である東京オリンピックの開催も危ぶまれているが、コロナウイルス側から言えば、「環境破壊や地球温暖化を招いた犯人は、お前たちだ!」と言うのではないだろうか。
新型コロナ禍は世界経済に大打撃を与え、社会的弱者の生活を更に圧迫し、一層の貧富の拡大をもたらしているのは事実である。今後も同じようなコロナウイルス感染症はくり返し出現すると予想されており、早期の終息と今回の経験を今後に生かすことこそが重要だろう。
二酸化炭素やプラスチックゴミなどの大量排出により地球を汚したのは人類であり、今こそ環境に負荷を与える暮らしを見直す時ではないのかと思う。人類が自然に対してもっと眼を向けていれば、環境破壊、地球温暖化は進まなかっただろう。今後、昔の地球に戻すことが出来ないとしても、“SDGS(持続可能な開発目標)”の実施への努力は不可欠である。
このような中で、環境モデル都市 “帯広市”を中心に十勝19市町村が、地球温暖化を招くような「ゴミ処理場」の建設計画が決定されようとしている。大量消費からゴミは排出されるが、分別すれば資源となり、燃やせば環境破壊につながる。「物質不滅の法則」から、燃やしてしまえば大気中に拡散していくことになる。現実のゴミ処理と環境保全は、環境活動家 “グレタ・トゥーンベリ”さんが言っているように人類に課せられた課題の一つである。
なお、世界のゴミ焼却炉の2/3が、日本で使用されているそうである。外国ではゴミを安く処理できる埋立処理が行われているが、近い将来に環境汚染で問題になるだろう。また、北方四島のひとつである国後島でもゴミ処理場の建設計画があるが、どのようなゴミ処理施設を建設しようとしているのであろうか。
ゴミを燃やす時代に育ったが、燃やすゴミは極力少なくしていかなければならない。日本でも紙や生ゴミ等は一部再利用されているが、予てより提唱されている3Rの“リデュース、“リユース”、“リサイクル”を、本気で促進していくべきだと思う。
リデュース(Reduce)とは、製品をつくる時に使う資源の量を少なくすることや廃棄物の発生を少なくすること、リユース(Reuse)とは、使用済み製品やその部品等を繰り返し使用すること、リサイクル(Recycle)とは、廃棄物等を原材料やエネルギー源として有効利用することである。 これからの時代は、コロナ禍を機会にピンチをチャンスにすべく、“変える時代、変わるスタイル、未来志向”である。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) SDGs
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。そもそもどう発音するかというと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。時々エス・ディー・ジー・エスと読まれる方がいらっしゃるのですが、最後はGoals(ゴールズ)の略です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。
SDGsの17の目標
この6つの目標を見ていると、貧困や飢餓、健康や教育、さらには安全な水など開発途上国に対する支援に見えます。
しかし実際には、日本の子どもの6人から7人に1人が貧困だと言われていたり、ジェンダー平等に関しても2019年12月に世界経済フォーラムで発表された数字によると153カ国のうち120位と、とても低い数字になっていて、これらの目標は先進国である日本国内でも当てはまることだと言えます。
(出典:yahoo検索より)
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