先日、月例の“認知症茶話会”に行ってきた。新型コロナの影響で2月から休会であったので、7月の月例会は5カ月ぶりであった。
会場には、認知症を罹っている人のほか、認知症地域支援推進員や帯広市議会議員、地元新聞記者などが多数参加していた。会長の挨拶の後、関係者の情報交換が始まった。
私は「脳血管性認知症」なので様々な情報が得られたが、一方で次のようにも述べた。
「自分が認知症であることを隠さないこと、そして、自分が認知症であることを周りの人に知らしめることが大切である。なぜなら、人は物事をあまり忘れないが、認知症の人は忘れるから、様々な誤解を生む原因になる」と言った。
またある時に、長年にわたって認知症患者に関わってきた介護士が、「認知症の人は、自分が認知症であることを隠さないことが大切」と言っており、自分の考えと同様のことを語っていた。
厚生労働省によると、認知症の人が2025年には700万人を越える推計値が発表されている。これは、65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症に罹患する計算となる。
なお、認知症のことを“痴呆症”と言うと、認知症を患っている人を差別することになるので、絶対に言ってはならない。このことは、関西人が“ドアホ”と言っても、“バカ”とは言わないことと同じである。
今年の高齢者学校の入校式で支部長が、侮辱的な言葉である「痴呆症」という言葉を使ったので注意した。支部長は高齢者だったから、認知症という言葉を忘れたのかも分からない。
難病にかかった人は、その病名を明らかにする患者が多いが、認知症を患うと隠す人が多い。認知症は年を取るにつれて多くの人がなる病気なので、恥ずかしいことはないと思うのだが・・・・・・。
今年、「当事者が語る認知症」と題して講演する予定であるが、その際、自分が認知症であることを隠さないで話すことにしている。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 認知症認知症は特定の状態や症状の総称
認知症は、脳細胞の死滅や活動の低下によって認知機能に障害が起き、日常生活・社会生活が困難になる状態の総称です。
認知症=物忘れとイメージする方も多いと思いますが、記憶の消失だけでなく理解力や判断力にも大きく影響します。認知症を引き起こす原因は様々で、その発症の過程により「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」などの種類に分類されます。
認知症はかつて「痴呆症」と呼ばれていましたが、痴呆という言葉には侮蔑的な表現が含まれているとして問題となりました。その後、2004年12月に厚生労働省の用語検討会において「認知症」への言い換えが決まりました。
(出典:Yahoo検索より)
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