“国富在農”とは、農業が国を豊かにすると意味で、日露戦争で活躍した乃木希典将軍がいった言葉である。現在、ウクライナ戦争が行われているので、日本の食糧基地といわれる十勝の農畜産業のことを考えてみた。
十勝でも戦争や円安によって肥料や飼料の値上がりで離農が増えており、その影響の大きさが分かる。十勝、そして日本は本当に大丈夫なのであろうか。
昨日、音更町にある雑穀卸売業の㈱山本忠信商店に、十勝の活性化をどのようにすべきかと思って行ってきた。 “現場に赴き、現物をとって、現実を知る”という三現主義を大切にしているので、「十勝の活性化を考える会」の元会長としては当然のことだろう。同社の会長には30年前、音更育ちであるからいろいろと経営のことをご指導いただいた思い出があるが、現在は息子さんが社長になっているらしい。
受付に出た方は、昨年本州から十勝にUターンしてきたらしい。私が利用している機能回復型デイサービスのスタッフも、昨年大阪からUターンしてきた。多くの若者たちが、ふるさと十勝に戻ってきているのを見ると嬉しいかぎりである。
道東唯一だった“藤丸デパート”が閉店して寂しくなった中心市街地であるが、十勝は札幌圏についで人口減少率が低いところである。行政機関など多くの人の経験と知恵で地方活性化しなければ、人口急減が確実視される日本であるからダメになってしまう恐れがある。地方の活性化には、何が必要だろう。十勝はいつになっても、日本の食用基地に変わりはないので、農業を含めた関連産業の育成強化を図っていくほかはない。
農業用語辞典によれば、”食料安全保障“とは、「予想できない国内外の様々な要因によって食料の供給が影響を受けるような場合のために、その機動的発動のあり方を検討して必要な準備しておくこと」と書かれている。
これからは、地域社会の持続的発展を第一とする道を追い求めていこう。その意味で十勝は、日本で一番の「農業」という宝を持っているので、その宝をどのように活かしていけば良いか、行政機関を巻き込んで考えていこう。
「十勝の活性化を考える会」会員
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