私は10年前の61歳の時、脳出血で倒れました。出血量が35ccでしたから、死んでも不思議でない量です。倒れた時は介護3でほとんど歩けませんでしたが、リハビリの結果、すこし歩けるようになりましたので、5年後にリハビリに関する本を自費出版しました。
本を読んだ方から勇気をもらったなどと書かれていましたが、それには以下のとおり共通点がありました。
①身体障害者の人であったこと
②死を迎えつつある人であったこと
③身内に身体障害者を抱えた人であったこと
本の中で、「同じ環境に置かれなければ、その人の本当の気持ちは分からない」と書きましたが、そのことに触れて身体障害者の方から、当事者の気持ちを思いやることも必要ではないかと言われました。当たり前ですが、思いやることは出来ても同じ環境に置くことは出来ません。従って、私には他人と異なる死生観があります。
また、人間には運と不運があるのは仕方ありませんが、障害を克服するには、まずは自分が頑張らなくてはならないと思います。
禅の基本はマイナスのものをプラスに転じて考えるということでもあります。障害を嘆いていても仕方ないので、私は諦めないでリハビリに取り組んでいます。
それから、倒れて気づいたことがあります。それは、「人間は傲慢な動物である」という“人間の本性”です。人間は欲の塊ですが、“知足”も大切だと思っています。そして、人間は死ぬことを前にして、周りの人々に支えられて生かされていることに気づくそうです。人間の役割は様々ですが、その役割を粛々と行なっていけば新型コロナの克服は可能だと思っています。
「十勝の活性化を考える会」会員
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