本:「巧みな質問ができる人できない人」
(中島孝志著より)
「つい口を出したくなる」のをこらえてじっと聞け。
「賢者は聞き、愚者は語る」というイスラエル王ソロモンの言葉を持ち出すまでもないが、まさに聞き上手の人ほど賢い。
ところが、頭のいいようで愚かな人間は、会議をまるで自分のワンマンショーと錯覚しているのか、周囲の意見を吸い上げない。そして最初から終わりまでしゃべり続けるのである。
逆に愚かなようでいて賢い人間は、周囲のいい分をじっくり聞き、そして判断する。
それが上手な人間関係の築き方なのである。上に立てば立つほど聞き上手でなければならないと思う。 (中略)
~松下幸之助のこと~
「ああしろ、こうしろと自分から結論を出さず、何回も根気よく質問を繰り返し、
担当者たちに徹底的に考えさせる。そして、ひとつ結論が出ると、それまでの労をねぎらう。あれほどまわりの人に感謝をした人はいない。けれども何事にも満足しなかった人もいない。
最初の頃は自分ですべてを決めて、部下に命令するというのが普通だったようです。創業オーナーなのですから、当たり前といえば当たり前です。
相談役になられてからは、責任の発生するような命令は一切せず、すべて部下に考えさせるようにされていたようです。かなりの努力が必要だったのではないでしょうか。つい、口を出したくなるものだからです」 そのときのシーンが目に浮かぶようだ。
※教育上、何かの参考になれば幸いです。
「十勝の活性化を考える会」会員
まさに図星です。