十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

北海道 十勝の深掘り 沖縄でアイヌ民族の供養祭

2021-05-26 05:00:00 | 投稿

北海道 十勝の深掘り

 

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


沖縄でアイヌ民族の供養祭

平和と友情願い祈り

2019年5月24日 琉球新報

【糸満】アイヌ民族と連帯するウルマの会(まよなかしんや代表)は17日、沖縄戦で亡くなったアイヌ民族の兵士や沖縄県民のみ霊を慰めるアイヌ民族の供養祭(イチャルパ)を糸満市真栄平の南北之塔前で開いた。北海道や関東、関西など県外から約30人のほか、ウルマの会のメンバーや真栄平区民も参加し、アイヌと沖縄の平和と友情を願って祈りをささげた。

 

沖縄でアイヌ民族の供養祭 平和と友情願い祈り

 【糸満】アイヌ民族と連帯するウルマの会(まよなかしんや代表)は17日、沖縄戦で亡くなったアイヌ民族の兵士や沖縄県民のみ霊を慰めるアイヌ民族...

琉球新報デジタル

 

 アイヌ民族と連帯するウルマの会は、「『北方領土の日』反対! 『アイヌ新法』実現! 全国実行委員会」と共催で毎年、沖縄が日本に復帰した5月15日前後に供養祭を開催している。今年で20回目。

 北海道旭川市の川村アイヌ民族記念館館長で旭川アイヌ協議会会長の川村シンリツ・エオリパック・アイヌさん(68)は「私たちは言葉と文化を奪い取られ、琉球の人とほとんど同じ扱いを受けた。これからもずっと南北之塔で慰霊を続けていきたい」と話した。

 川村さんらはアイヌの民俗衣装に身を包んで火を囲み、火の神と沖縄の土地の神にお神酒をささげ、アイヌ語で祈った。女性たちは、果物や菓子などを半分食べて半分を先祖に供え、静かに祈りをささげた。

 

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ワクチン接種

2021-05-25 05:00:00 | 投稿

515日付け読売新聞の記事を載せよう。

新型コロナウイルスのワクチンを巡り、自治体の首長らが、優先接種の対象となると判断したり、キャンセル分を活用したりして接種したケースが相次いで判明している。行政の司令塔である首長の接種に明確な規定がないためで、住民の賛否は割れている。 「自分が感染すれば市政が停滞する。打ちたいと依頼した」。群馬県伊勢崎市の臂(ひじ)泰雄市長(68)は14日に臨時記者会見を開き、4月27日に医療従事者分の接種を受けたと明らかにした。(2021.5.15読売新聞より抜粋)』

 

 この記事に関しては、マスコミなどで取り上げられ賛否がいろいろと出されていたので、私が意見を述べるまでもないだろう。ただ、私が感じたことはお隣の中国と日本の違いである。中国では、まず初めに首長がワクチン接種を受けただろう。そのあとに中国人民がワクチン接種を受けただろう。

これは簡単に言えば、共産主義と自由主義の違いである。どちらの体制を選ぶかは、日本は自由主義国家なので自由である。ただ、コロナ禍を早期に収束したのは、中国に間違いないだろうし、早期に景気回復を遂げているのも間違いないであろう。コロナ禍を撲滅するには、何事もスピード感を持ってやってほしい。

日本人は完ぺき主義者なのかどうかは分からないが、動き出すのに時間がかかり過ぎるようである。ただ、動き出すのが遅かったのかどうかは分からないが、終わるのも遅く、あの敗戦では三百万人もの尊い命を亡くしている。早く“ポツダム宣言”を受諾していればと思って残念でならない。

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注) ポツダム宣言

1945年(昭和207月に開かれたポツダム会談で協議されたうえ、同年726日、米英中三国政府首脳の連名で日本に対して発せられた降伏勧告の宣言。

この宣言は全部で13項からなり、日本がこのまま戦争を継続すれば日本の国土は完全に荒廃してしまうこと(3項)、いまや日本は壊滅への道を続けるかそれとも理性の道を歩むかを決定すべきであること(4項)を述べ、連合国が要求する戦争終結の条件として次のものを掲げている。

  • 軍国主義の除去、(2)日本国領土の占領、(3)カイロ宣言の条項の履行、および本州、北海道、九州、四国および連合国が決定する諸小島への日本の主権の制限、(4)日本国軍隊の完全な武装解除、(5)戦争犯罪人に対する厳重な処罰、ならびに民主主義の確立、(6)賠償の実施と平和産業の確保。またこの宣言は、以上の諸目的が達成され、日本国民の自由に表明された意思に従って平和的な傾向をもった責任ある政府が樹立された場合には、ただちに占領軍を撤収することを明らかにしている項)。

 ポツダム宣言が発せられるや、日本政府および軍の首脳の間では、それを受諾すべきか否かにつき深刻な討論が闘わされた。日本政府はいったんは拒否を通告したものの、広島や長崎への原爆投下(86日、89日)、ソ連の対日参戦(88日)とますます絶望的な状況へ追いやられたため、ついに受諾するに至った。814日、日本政府は宣言の受諾を決定し、同日夜、終戦の詔勅が発せられた。

(出典: 小学館 日本大百科全書より)


北海道 十勝の深掘り 十勝の開拓史個人で出版

2021-05-24 05:00:00 | 投稿

北海道 十勝の深掘り

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十勝の開拓史個人で出版

北海道新聞 2021年5月22日 道東

芽室の加藤さん「入植者の汗と涙知って」

 【芽室】町在住の加藤公夫さん(74)が、十勝開拓の歴史をまとめた「十勝開拓史 年表」(北海道出版企画センター)を出版した。752ページ、全7章の大作。
個人が出版するのは珍しいという。加藤さんは「昔から十勝の開拓史に興味かあった。自分が読みたいから書いた」と控えめに話す。(三島今日子)

 開拓期を中心に、約12万年前の「後期更新世」から現在まで、年月の順を追って記載。江戸時代の十勝、網走のアイヌ民族による利別川漁猟権をめぐる対立や、農作物に大きな被害を与えた明治時代のトノサマバッタの襲来などが書かれている。
 加藤さんは同町出身。帯広畜産大学別科を修了後、道庁に入り、開拓営農指導員や農業改良普及員として38年間勤務した。
 加藤さんの祖父母は1897年(明治30年)、愛知県から開拓農家として芽室町へ入植。幼い頃はよく、祖父母から入植当時の苦労話を聞いていたという。一昨年の夏、十勝全域の開拓史を1冊にまとめた史料が少ないことに気づき「自分で書こう」と決意。自宅にそろえた千冊を超える史料を参考に、約10ヵ月かけて執筆した。
 加藤さんはこれまで、韓国の農村地帯を旅した「韓国ひとり旅」(連合出版)など計15冊の著書を発表。妻憲子さん(70)が校正などの作業を手伝いながら、約40年間、休むことなく執筆活動を続けてきた。長時間に及ぶ執筆作業がたたり、加藤さんは現在車いすで生活する。憲子さんは「それでも朝から晩まで机に向かっているんですよ」と、笑いながらも陰から支える。加藤さんは「十勝の農業がここまで大発展を遂げたのは、入植者の汗と涙の努力によるものだと知ってほしい」と話している。
 A5判、6930円。喜久屋書店帯広店(長崎屋帯広店内)など管内の主要書店で販売している。

 

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“地図で見るアイヌの歴史”の本

2021-05-23 05:00:00 | 投稿

2018年に出版された平山裕人著“地図で見るアイヌの歴史”の本には、現地に行って聞き取りしたことを実証的に書かれており、以下のとおり大変勉強になった。

①アイヌのことは、奥深く分からないことが多いこと

②仮説を立てて解決に至る方法論が面白いこと

③アイヌの歴史について、真実を発信しようとしていること

④アイヌの「共生社会」には疑問を持っていること

⑤アイヌ同士の争いが絶えなかったこと

⑥アイヌには、千島アイヌ、樺太アイヌ、北海道アイヌなど色々いること

⑦アイヌによって、様々な文化があること

⑧アイヌはエミシから派生していること(アイヌ説、非アイヌ説あり)

また平山氏は、近現代におけるアイヌの差別に関連して、1980年~1990年代には、「アイヌは自然と共生し、静かに平和に暮らしていた」との見方が広がったが、この見方には国会議員にもなった萱野茂氏の「アイヌは、チャランケ(談判)で物事を解決し戦わなかった」という発言が拍車をかける結果となり、アイヌの部族間などですさまじい戦いがあったこと、狩猟採集民族として“劣っている”ということにも言及していた。アイヌは、アイヌ語が無いために文字で残さず、頭を使って記憶したらしい。

一方、司馬遼太郎著“街道をゆく”を読むと、日本人にはアイヌの血が流れていることも書いていた。と言うことは当然、私にもアイヌの血が流れているということになるが、彼の言葉を借りれば、先月行われたゴルフのマスターズを制覇した松山英樹選手や二刀流の大谷翔平投手もアイヌの血を引いていることになる。アイヌが、原日本人であったことを考えると当然のことであろう。

ところで知人から、アイヌの差別はなぜ生まれたかの質問があった。私には、応えられなかったため、アイヌに詳しい学芸員に尋ねたところ、以下の返答があった。

 801年     :エゾ征討があったこと

②1609年     :薩摩藩の琉球王国に対する琉球征伐があったこと

③1871年(明治4) :廃藩置県 

④1875年(明治8) :平民苗字必称義務令

⑤1897年(明治30) :北海道国有未開地処分法

北海道国有未開地処分法とは、本州の豪族や華族らに大面積の土地を無償で提供するもの

及び②に見られるとおり、差別は北海道に限らず九州にもあったと、学芸員は言うのである。すなわち、強いもの(藩、武士など)が弱いものを征服して勢力を拡大していったのではないかと言うのである。 確かに、③や⑤の史実を踏まえると、江戸時代の“士農工商”という身分制度が明治時代になると廃止され、四民平等の政策が採られることになったが、人間の本性ともいえる征服欲や弱肉強食を武士は変えることが出来なかったのであろう。

北海道開拓は、このような没落士族に対する授産が目的で、白石藩の場合を見ると、現在の札幌市白石区に新天地を求めて移住し、それが地名の由来になっている。 総じて、廃藩置県(明治4年)と地租改正(同6年)によって財政的基盤を失った旧藩では、多くの藩が士族救済のために北海道へ移住し、その過程でアイヌに対する差別も生まれたのではないかと学芸員の方は言うのである。

また、アイヌの差別の実態を、周りの人は知らなすぎるとも言った。これは学校のいじめと同じで、イジメている方とイジメられている方の感じ方の違いであるが、差別されている人が自殺してから分かっても遅いのである。

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北海道 十勝の深掘り 令和2年度北海道社会貢献賞(国際協力功労者)

2021-05-22 05:00:00 | 投稿

北海道 十勝の深掘り

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令和2年度北海道社会貢献賞(国際協力功労者)道東からは西部潤氏が受賞

2021年3月25日、北海道十勝総合振興局にて、令和2年度北海道社会貢献賞(国際協力功労者)表彰式が行われました。

社会貢献賞(国際協力功労者)は、国際協力に対する理解を促進し、民間による国際協力活動を広げていくため、北海道において国際協力の推進に貢献し、その功績が顕著な個人、団体、企業へ、道から贈られるものです。今回は、十勝農業協同組合連合会(2015年3月退職)に在職中から研修員に技術指導を行い、現在は研修コースのコースリーダーやキルギスにて専門家としても活躍されている西部潤氏が受賞しました。

https://www.jica.go.jp/obihiro/topics/2021/20210409.html

 

同氏の貢献は、1990年に、当時のJICA北海道(札幌)が実施した「酪農振興・検査技術研修コース」プログラム(帯広畜産大学)にて、当該分野専門の有賀秀子教授から講師の打診があり、引き受けて下さったことから始まりました。その後、JICA北海道(帯広)で実施している数々の研修コースの中で、約30年に渡り、100カ国以上の研修員に対し、高品質生乳の生産管理・品質評価・分析技術等に関する講義や技術指導を行っていただきました。また、穏やかで誠実なお人柄で、研修員から厚い信頼を寄せられてきました。
西部氏からは「このような機会に恵まれ、皆様のお役に立つことが出来ていれば嬉しい。これからも人との繋がりに感謝し、皆様にお返ししていきたい。」と受賞のコメントをいただきました。
西部さん、受賞おめでとうございます!そしてこれからもどうぞ宜しくお願いいたします。

西部潤氏実績
・研修員受入事業 コースリーダーや講師として技術指導
1990年~現在 65コース以上、研修員人数500人以上
・短期専門家派遣
2019年10月~現在「キルギス国チュイ州市場志向型生乳生産プロジェクト」

出典:JICA北海道(帯広)

 

 

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