ときぶーの時間

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彼の心配。

2012-11-12 08:12:38 | 日記
NO-266
元気な牛たちを見て安心しましたと、ブログのコメントや僕が会う人たちにも言われ正直うれしかったのだが、コメントにも子牛たちの冬の事を心配してくれた人と同じことを僕も少しだけ心配していた。


富岡の第一柵の中でひなたぼっこする子牛たち。

畜主の半谷じっちゃんは「大したことねえ~!あいつら寒さには結構つえ~だ!(強いの意味)」と言ってくれたが、富岡町は東北の最南端に近く温暖な地であるが、たまには雪も降る。

日本海側の山形県秋田県とは断然に違い、また太平洋側の宮城県や岩手県とも寒さが違うのだが・・・岩手ではたき火をしてその近くで子牛たちは体を温めるとコメントくれた方もいたが、それは出来ないしなぁ~。

正直、体もまだ細く小さな子牛を見ると僕だって、今年の冬を無事に越してくれるだろうか?と思ったのだ。代表は「これからが大事」と気を引き締めた。


背中に焼印を押された子牛たち。

それでも去年は親牛と放浪して冬を越し、今年になって一歳の誕生日を迎えた子牛たちもたくさんいたのだから、多分大丈夫だろうと思う。放れ牛にとっては、去年の冬に餌になるものを探す事が一番大変だったと思う。

彼の子牛への心配は細心の注意だと思った。それよりももっと心配なことが起こっていた。

彼がぼやいたのは、「去勢したのに、何にもならねえ!」だった。彼の柵の中のオス牛は去勢手術を受けて、用を足さない牛になったのだが、離れ牛のオスがどこからなのか?柵の中に入り込み、交尾をしに入って来たと話した。

彼曰く、「メス牛のあんときの(発情期)特有の臭いやフェロモンを嗅ぎつけてくんだべな」と。僕はどこから入って来たのか?見当つかなかったが、相手は野生の牛である。人間の想像を軽く超える事を野生の牛はやってくれる。

今年の夏前に彼の柵を逃げ出した牛がいて、その時にあの山の傾斜をもろともせず柵の外に出た牛がいて、彼は電気柵を手配する羽目になった。それを考えれば野生のオス牛ならどんなことでもやるだろう。

しかし獣医師さんの協力もあってオス牛の去勢手術をし、数を増やさないという農水省との約束を守って牛の面倒をみているのに、交尾されてまた来年子牛が生まれたら・・・彼にとってはやっぱり、こっちの方が大問題し心配だよなぁ~。


山の上の鉄パイプの柵をもろともせずに、山を登って出られたので電気柵を設置。これで出て行く牛はいなくなった。鉄パイプの無い所から入って来るのだろうか?それにしてもすごい牛たちだ。パイプを設置していなところはかなりの急斜面だからである。恐るべし。

代表はその野生の牛を捕まえてやろうとしたのだが、「逃げられた」と言った。どうやら逃げ足だけは早いらしい。多分、これからも彼は野生のオス牛と対峙する事だろう。

以前の富岡駅前のボスダチョウとのバトル(NO47~49)は僕も大笑いをしたが、今回の野生のオス牛とのバトルは本当に危険なので笑えない。彼が大怪我をしたら今の柵の牛たちがご飯を食べられなくなる。それだけは勘弁してほしいと本当に思った僕であった。








コメント
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