ときぶーの時間

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原爆と原発事故。

2012-12-26 12:25:55 | 日記
NO-284
昨日、漫画家中沢啓治さんの死をTVニュースで知った。僕が中学生の時に読んでいた少年ジャンプの連載漫画「はだしのゲン」の作者である。この頃の日本は経済の成長期で、中学生の僕にとっては戦争で負けた日本を想像出来るものは何もなかった。


はだしのゲンのアンコール重版本。

それでもこの漫画で戦争の惨さや平和と自由のありがたさを教えてもらったように思う。ノーモア・ヒロシマを強烈に植えつけてくれた中沢さんの実体験を知る事が出来る漫画である。



僕はいつも「戦争は嫌だなぁ!怖いなぁ!」とこの漫画を読んでいた。終戦間際の日本はまさに今の北朝鮮そのものだったらしい。食べるものが無く日本国民が飢えに飢え、栄養失調で死んで行った人も多かったと聞いた。

「日本は戦争に負ける」なんて言ったら、即逮捕されて「この非国民!」と殴られ大変だったと漫画には書かれている。とにかく中学生であった僕には強烈な漫画であったことは間違いない。



中沢さんは、この漫画の終わり書きに原爆病院に入院してお亡くなりになった母の火葬の時に、原爆の放射能セシウムが脊髄の入り込み、母の骨をスカスカにしていき焼かれた母の骨が無かったことに、もの凄い怒りを覚え反戦漫画を書き出したとあった。



この頃、中学生の僕には放射能セシウムなんてなじみのないものであり、戦争の怖さの方が先にあっていつしか忘れていたが、まさかこの年になって福島の原発事故で、放射能セシウムを身近に感じる事となるなんて全く思わなかった。皮肉である。

原爆の日に福島県の同じ被災地の浪江町町長の馬場さんが式典に顔を出されていたが、ヒロシマとフクシマは原爆と原発の放射能問題で互いに理解しあえるところがあると思う。

今日、久しぶりに「はだしのゲン」を読んだ。僕が小学生や中学生の頃には、実際戦争に行って過酷な体験をされた元軍人や兵隊さんがいて、その人たちの体験談を聞くこともあったが、今はみなさんお亡くなりになられて話す方がいなくなっている。

戦争もダメだが、原発事故もダメだ!僕より若い年代20代30代の人に是非、中沢啓治さんの「はだしのゲン」を読んで頂きたいと思った。今日はここに中沢啓治さんのご冥福をお祈り致します。











コメント (1)
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