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松村直登のブログ 「警戒区域に生きる松村直登の闘い」
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配送先は
〒979-0401福島県双葉郡広野町大字上北迫字岩沢29-38
ヤマト運輸 広野センター止め NPO法人 がんばる福島 までお願いします。
発送は「ヤマト運輸」のみ対応、他社の運送会社からは送ることができません。
皆様、ご支援をよろしくお願いいたします。
なお、ヤマト運輸広野センターの電話番号は公開されておりませんので、ご支援下さる皆様のご連絡先を明記してくださいますようお願いします。
NO882
昨日、富岡町で行われている除染に失望して帰還を諦めた住民の事を書きましたが、さすがにそれを聞いて僕の心も曇ってしまった。
確かにお孫さんが遊びに来た時の事を考えたら、あれだけ放射能が残っているのだから諦めるのは仕方がないし、それが自分の事のように思えて気が重かった。
この日、帰還することを頑なに反対している娘と僕が帰還の話をするたび小さな口論になるのを、松ちゃんは知っていて松ちゃんに「老いては子に従うもんだ」と言われたばかりだった。
だから余計に効いた。
この日、出迎えてくれた自分の子供とじゃれ合うさび。
この子らは悩みなんてないんでしょうね。
幸せそのもので羨ましい限りです。
そこへさびの子供?黒い子猫が合流。
やっと懐いてくれるようになった子猫。
しっかり撫でさせてもらって帰って来ました。
「みんな帰って来ねぇ~んだから復興なんてしねぇ~、そのうち誰も来なくなるから草ぼうぼうの原野みたいになっちまうんでねぇか~」と松ちゃん。
実際、松ちゃんは富岡町の住民に「ここはナオトがいるから何とかなっているけど、他は帰って来ねぇからそのうち人が入れないほど草木が茂り、どうにもなんなくなるべな~」と言われている。
僕が沈むその横で松ちゃんは、殺処分だけは何とか避けたいと自分の牛を今も飼養している畜主さんの餌の受け取りに精を出していた。
この日、北海道から12トンの積荷が届いた。
高さがあり重機のアームが届かずクレーンを使う事に。
僕も付き合い作業を手伝ったが、これは本当に大変な作業でした。
松ちゃんは一個500kgにもなるこのロールわら餌を、何度も自分のトラックに積み畜主さんの牧場に運んだらしい。
松ちゃんはトラックの裏側でクレーンを操作しているので映っていません。
最初はきれいに積むよう降ろしていたのですが、途中で下ろすだけにして後で片づける事にした松ちゃんでした。
積荷を降ろすよりもこれを自分の4トントラックに積み込み、畜主さんの所まで運んで降ろしてあげるのがとても大変。
回数も何回も運ばなきゃならないので重労働です。
僕は500kgのロールの下に足を入れてしまい冷っとしました。
怪我しなくて本当に良かった。
畜主さんの所に40個ほど運んだと聞いたが、一昨日の松ちゃんの顔には疲れが出てた。
だけど何も言わず黙々と作業する松ちゃんを見て、ただただ凄いなぁ~と思った。
僕なら間違いなく泣きごと言っています。
今回の餌の件で畜主さんは本当に助かったと思う。
いつも困ったときは助けてくれる男だ。
その男に「今はいいべぇ~、だけど先々の事考えてみぃ~、年取ったら子供の言うとおりにしてやるもんだ~」と言われたのだから、言う事を聞くしかないべな~。
頭では分かっているのに、出来ない自分がここにいます。
僕は松ちゃんに「松ちゃんはいいな~」と愚痴ってしまった。
何処にも避難せず富岡に残り、家の心配なんてしていない松ちゃんを羨ましいと思ったからだ。
松ちゃんの真似は絶対に出来なかったけど・・・です。
言われた松ちゃんは薄笑いをしながら僕を見ていたが、何も言わなくても分かっている。
中庸であり片寄りのない思考の持ち主で、だいたい松ちゃんの言う事は正しいんだ。
この日、こういうことを普通に忠告してくれる松ちゃんにありがとうと心の中で言った僕だった。
今日は以上です。
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昨日、富岡町で行われている除染に失望して帰還を諦めた住民の事を書きましたが、さすがにそれを聞いて僕の心も曇ってしまった。
確かにお孫さんが遊びに来た時の事を考えたら、あれだけ放射能が残っているのだから諦めるのは仕方がないし、それが自分の事のように思えて気が重かった。
この日、帰還することを頑なに反対している娘と僕が帰還の話をするたび小さな口論になるのを、松ちゃんは知っていて松ちゃんに「老いては子に従うもんだ」と言われたばかりだった。
だから余計に効いた。
この日、出迎えてくれた自分の子供とじゃれ合うさび。
この子らは悩みなんてないんでしょうね。
幸せそのもので羨ましい限りです。
そこへさびの子供?黒い子猫が合流。
やっと懐いてくれるようになった子猫。
しっかり撫でさせてもらって帰って来ました。
「みんな帰って来ねぇ~んだから復興なんてしねぇ~、そのうち誰も来なくなるから草ぼうぼうの原野みたいになっちまうんでねぇか~」と松ちゃん。
実際、松ちゃんは富岡町の住民に「ここはナオトがいるから何とかなっているけど、他は帰って来ねぇからそのうち人が入れないほど草木が茂り、どうにもなんなくなるべな~」と言われている。
僕が沈むその横で松ちゃんは、殺処分だけは何とか避けたいと自分の牛を今も飼養している畜主さんの餌の受け取りに精を出していた。
この日、北海道から12トンの積荷が届いた。
高さがあり重機のアームが届かずクレーンを使う事に。
僕も付き合い作業を手伝ったが、これは本当に大変な作業でした。
松ちゃんは一個500kgにもなるこのロールわら餌を、何度も自分のトラックに積み畜主さんの牧場に運んだらしい。
松ちゃんはトラックの裏側でクレーンを操作しているので映っていません。
最初はきれいに積むよう降ろしていたのですが、途中で下ろすだけにして後で片づける事にした松ちゃんでした。
積荷を降ろすよりもこれを自分の4トントラックに積み込み、畜主さんの所まで運んで降ろしてあげるのがとても大変。
回数も何回も運ばなきゃならないので重労働です。
僕は500kgのロールの下に足を入れてしまい冷っとしました。
怪我しなくて本当に良かった。
畜主さんの所に40個ほど運んだと聞いたが、一昨日の松ちゃんの顔には疲れが出てた。
だけど何も言わず黙々と作業する松ちゃんを見て、ただただ凄いなぁ~と思った。
僕なら間違いなく泣きごと言っています。
今回の餌の件で畜主さんは本当に助かったと思う。
いつも困ったときは助けてくれる男だ。
その男に「今はいいべぇ~、だけど先々の事考えてみぃ~、年取ったら子供の言うとおりにしてやるもんだ~」と言われたのだから、言う事を聞くしかないべな~。
頭では分かっているのに、出来ない自分がここにいます。
僕は松ちゃんに「松ちゃんはいいな~」と愚痴ってしまった。
何処にも避難せず富岡に残り、家の心配なんてしていない松ちゃんを羨ましいと思ったからだ。
松ちゃんの真似は絶対に出来なかったけど・・・です。
言われた松ちゃんは薄笑いをしながら僕を見ていたが、何も言わなくても分かっている。
中庸であり片寄りのない思考の持ち主で、だいたい松ちゃんの言う事は正しいんだ。
この日、こういうことを普通に忠告してくれる松ちゃんにありがとうと心の中で言った僕だった。
今日は以上です。