日本のメジャー音楽シーンにビジュアル系というスタイルのバンドが登場したのは90年代からか。「インディーズからメジャーになり」、というデビューの流れは、ビジュアル系ロックバンドの功績ではないか。
しかし、その奇抜なスタイルとは無関係に曲の構成・歌の内容は「パターン化」され、私は、正直、あまり好きではないのだ。抽象化した言葉の羅列は、近頃のJPOPの歌詞づくりに今も生かされているように感じる。聞き手は歌詞の中にお気に入りの「言葉の羅列」を見つける。商業音楽の担い手達は、聞き手の感性をリサーチし「聞き心地の良い」歌詞を用意しているのでは、とさえ勘ぐってしまう。
前置きが長くなったが、私にとってのGlayとは、まさにそんな存在であった…『Winter Again』という曲を聴くまでは。
この曲の歌詞は、リアリズムである。同じ北国育ちだからこそ、さらにその感じ方は強いのかもしれない。自分たちの故郷(北海道函館市)を歌うなど、ビジュアル系バンドという固定概念からは到底考えられなかった。しかも、とても具体的な「あなた」を想定しての歌詞。今は夏で、季節はずれではあるが、夏に冬を想うとき、聞きたい曲の一つ。
Glayは、この曲の時期以降、音楽的な方向性を旋回し現在に至る。TVなどにでることは少なくなったが、安定した音楽活動を続けている。そして、今なお、彼らを支持するファンは多い。ビジュアル的なものよりも、精神的な面でシンパシーを感じているファンが多いに違いない。
そう思うのは、マネキン人形のような冷たさが、冬を歌うこの曲には微塵もないからだろうか。「ルーツ」という、誰しもが持っている軌跡。
Glay - Winter Again(YouTube)
しかし、その奇抜なスタイルとは無関係に曲の構成・歌の内容は「パターン化」され、私は、正直、あまり好きではないのだ。抽象化した言葉の羅列は、近頃のJPOPの歌詞づくりに今も生かされているように感じる。聞き手は歌詞の中にお気に入りの「言葉の羅列」を見つける。商業音楽の担い手達は、聞き手の感性をリサーチし「聞き心地の良い」歌詞を用意しているのでは、とさえ勘ぐってしまう。
前置きが長くなったが、私にとってのGlayとは、まさにそんな存在であった…『Winter Again』という曲を聴くまでは。
この曲の歌詞は、リアリズムである。同じ北国育ちだからこそ、さらにその感じ方は強いのかもしれない。自分たちの故郷(北海道函館市)を歌うなど、ビジュアル系バンドという固定概念からは到底考えられなかった。しかも、とても具体的な「あなた」を想定しての歌詞。今は夏で、季節はずれではあるが、夏に冬を想うとき、聞きたい曲の一つ。
Glayは、この曲の時期以降、音楽的な方向性を旋回し現在に至る。TVなどにでることは少なくなったが、安定した音楽活動を続けている。そして、今なお、彼らを支持するファンは多い。ビジュアル的なものよりも、精神的な面でシンパシーを感じているファンが多いに違いない。
そう思うのは、マネキン人形のような冷たさが、冬を歌うこの曲には微塵もないからだろうか。「ルーツ」という、誰しもが持っている軌跡。
Glay - Winter Again(YouTube)