癒しの庭Ⅲ

集おう癒しの庭へ

円通院のお庭は、小堀遠州の作であった

2012年07月31日 | ガーデニング


震災被災地の初日の会場は松島でした。

大分早く着いたので、円通院や瑞巌寺を見学しました。


円通院は松島の瑞巌寺の左手にあり、初めての見学です。


 

 


円通院は伊達政宗の嫡孫の伊達光宗の霊廟があるお寺で

正保4年(1647年)、瑞巌寺の第百世洞水和尚により開山されたお寺でした。

 

系図


光宗の母振姫は、徳川家康の孫でした。

伊達家と徳川家にはこうした縁戚関係があったのですね。



山門をくぐり苑路を進むと、①の砂紋が丁寧に引かれている「天の庭」があります。


 


                             解説は、こちらの②です ↓


 

 

我が家の和庭にも砂紋を引いていますが

こちらの庭の砂紋の幅は我が家よりやや狭いようです。


 

 苔の際にも砂紋を引いています。

こうした縁取りは初めて見たもの、我が家でも活用してみたいと思います。

 

「天の庭」の次に続いて、「地の庭」がありました。

 

 

 

「地の庭には、3種類の敷石が敷かれています。

それがどんなことを意味しているかは

②の解説や、下のHPでお確かめ下さい。

 


さらに奥に進むと丸窓のある腰掛け待合いがあります。

腰掛け待合いは、普通は茶庭に多く見られるものですが

丸窓をあけてここに置いたのは



この丸窓は、大きな額縁としてのの効果をねらっているようです。



さらにすすみ、 中門をくぐると

本堂の前に心字の池のある歴史を感じさせる庭がありました。

この庭が、江戸初期の著名な作庭家である小堀遠州作の庭なのです。



小堀遠州作庭の御香宮神社庭園          小堀遠州(1579~1647)


小堀遠州とその作品HP





                     

 

本堂の大悲亭は、伊達藩江戸屋敷にあった光宗君(ぎみ)の江戸納涼の亭(てい)で

愛息の早逝を悼んだ忠宗公が解体して、この地(松島)へ移築したものだそうです。


寄棟造萱葺の瀟洒な姿は

禅寺らしい落ち着いたたたずまいを見せています。


約350年前に造られた心字池では蓮の花が

観音菩薩が住むという補陀落山ではモミジやツツジが

季節の移ろいを感じさせてくれます。


 

 円通院HP

 

さらに奥に進むと、光宗公の御霊屋「三慧殿」がありました。

 

御霊屋「三慧殿」については

ガーデナーのお知らせにふさわしいものがありましたので

後ほどの我が家のガーデナーのBLOGをご覧下さい。


 

 

                                       

 

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