走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

褒めるということ

2008年06月04日 18時15分53秒 | その他
 地域の元気さを取り戻すために

 今、地域活動の低迷を盛んに言われ、そのことが治安の悪化や互助機能の低下につながっていると言われています。
 その原因は、例えば自分さえよければ良いといった個人主義の蔓延、地域に対する愛着心がなくなったことによる地域への帰属心の低下などがあげられます。
 
 また、地域活動を担う後継者が激減しており、それにより高齢化が進んでいます。
しかし一方では、元気な高齢者が増えたおかげで「老巧は宝なり」という諺どおり、豊富な知識や経験を地域活動の中に活かしてもらっています。
 でも、若い人たちが地域活動に参加していただけないのは、なんとも寂しい限りです。
そして、私たちは日々、地域活動の中にいかにすれば若い人たちが取り込めるのか悩んでおります。

 そうした中、ある日、「褒める」というキーワードが浮かんできました。
せっかく汗をかいても当たり前のように扱われると、誰しも次につながらないと考えたのです。
 そこで、地域全体で「褒める」という社会システムが構築できないか考えていました。
そして出てきたアイデアが、ボランティア・ポイントだったのです。
これを総務省の地域ICT利活用構築モデル事業に組み込んでみました。
技術的なことは、クリアできそうです。
 しかし、肝心なのは、これをいかに「褒める」に結びつけるかということです。

 そして、今日、市制120周年記念事業で地域の人たちも表彰しようという計画があり、その打合せがありました。
 市長からは、「平素、スポットライトが当たっていない地域の人にスポットライトをあてるつもりで選んででほしい。」という指示がありました。
なるほどです。
私たちが「褒めたい」と思っていた人たちは、こういう人たちなんだと気づきました。

 ボランティア・ポイントを数値化するための基準づくりについて苦労することが予測されましたが、この一言でずいぶんと気持ちが楽になりました。

 褒められるべき人を褒めるような仕組みづくりでなければ、この基準作りは失敗するところでした。