走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

公民館長研修会

2008年06月06日 23時38分04秒 | その他
 みかんの島/中島

 今日は、公民館長研修会がありました。
 本研修会は、普段、横のつながりがあるようであまりない公民館同士が、それぞれの良さを発信することでつながろうというものです。
そのめには、まずその地域の歴史文化や特性を知ろうということから、ブロック当番制でその地域のことを紹介してもらおうという方法です。

 この企画は、一昨年からスタートしており、今年度は第6ブロック(三津浜、宮前、高浜、由良、泊、中島各公民館)が担当を引き受けてくれました。

 フェリーで神浦漁港に着くと、金本公民館長(写真の説明している人物)他公民館関係者がバスで迎えに来てくれていて、そこから名所旧跡を丁寧に案内してくれました。

 中島は忽那水軍ゆかりの地で、南北朝時代に南朝の懐良(かねなが)親王をかくまったゆかりの地でもあります。

 また、この中島はトライアスロンでも有名なところで道々にそれに関連する看板があり、それが島の人たちの温かさを象徴しているように思いました。

 金本公民館長の島に対する思いは深く、さまざまなプロデュースをしてきた過程の中で、多くの感動を得たという紹介がありました。


 特に、坂本冬美さんとの出会いは感動的で、彼女が休業し、復活を果たしながらも、歌うことについて迷っていた時に中島の人たちと出会うのです。

 もともと坂本冬美さんと中島町とのなりそめは、彼女がまだ売れていなかった頃、中島町の歌を歌ったところからスタートしています。
彼女自身、この歌を歌ったことすら忘れている中で、このことを知るきっけと出会うのです。

 時期は、中島町が松山市との合併を控え、町民が合併に対する不安と中島町がなくなる寂しさなど、さまざまな思いが交錯していたときです。
その島では何かにつけ島民の心のよりどころとなっていたのが坂本冬美さんが歌うな中島町の歌でした。
彼女が知らない間に、彼女の歌が知らない間に島全体に広がり、親しまれていたのです。

そのことをNHKが知らせ、彼女のコメントをとりました。
彼女は、ごく自然に「一度行ってみたいですね。」と何気なく呟くのです。
それを見ていた島民は、坂本冬美さんが来てくれると勘違いし、いつ来るのか、いつ来るのかと、いつしか坂本冬美さんを呼ぶ運動に広がりました。
恐らく、背景には合併に対する不安を何かにすがろうという思いがあったのかもしれません。
そのよりどころを彼女に求めたのかもしれません。

 そして、熱烈なラブコールは、それをとうとう実現してしまいます。
彼女は、ノーギャラで四国の小さな島に来てくれました。
そして、彼女が滞在してくれた二日間、感動の時間が過ぎていきました。

 それから、島の人たちは明るい未来に向かって進む勇気を坂本冬美さんからいただきました。
 そして、彼女もなぜ歌うのかの答をもって、島を離れました。

 金本公民館長は、「小さな心の通った公民館活動の積み重ねが、元気な公民館になり、感動を与えられる公民館活動につながります。」と。

 今、この小さな島に「ひめ蛍」が帰ってき始めました。
 なによりも、自然が美しく、なによりも心の通った人たちの多い島です。