走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

現場は楽しい

2008年11月03日 20時29分03秒 | その他


 今回、隣の課のS君が事業立案をしました。
 その内容はユニークで、簡単に説明すると子どもたちに年間を通じて就農体験をさせようというものでありました。

 この企画を聞いたときにとてもうれしくなりました。
 なぜなら、S君は平素、飄々としてあまり感情を表に出さない人物だからです。
内心、もっと熱きものをもって欲しいと物足りなさを感じていたのです。
でも、それは私の大きな見当違いでした。
 S君にはS君なりの子どもの教育に対する危機感のようなものをしっかりと持っていたのです。
 
 以前読んだものの中に、「食育」を突き詰めていくと「生きる」ということに行き着くと。
そのための手法としては、「農業」が役に立つと書いてありました。
 また、農業の持つ奥深さは創造力をも高めるとも書いてあったのです。
 このことが、ずっと頭の片隅に残っていました。

 でも、楽しく農業を体験させるのはどうすればいいのか、ずっと考えていました。
 今、公民館事業の中で田植え、稲刈りなど米作の大きなイベントを体験させることはあっても、もっと深く入り込んだ農業体験学習はありません。
それは生活のかかっている田畑まで提供して欲しいというのは虫のいい話だからです。
また一方で、真剣に農業に取り組むという姿勢が子どもたちにあるかというと疑問です。
その前に保護者が大反対をする可能性があります。

 しかし、S君はこのことに挑戦しようとしています。
 そして、S君が思いついたのが、日本テレビ系でやっている「鉄腕ダッシュ村(http://www.ntv.co.jp/dash/village/)」的手法をうまく活用できないかということであります。
なるほど。
 この番組は、成功事例ばかりではありません。
 困難なことに立ち向かっても、うまくいかないことがあるということを表現しています。
それは大いなる自然との闘いだからです。
 でも、翌年は前年の失敗を取り込みながら新たに挑戦をし、結果が出るまで挑戦し続けます。
 また、100点満点だけでなく、失敗の後、例えば2割、3割でも良しとするというところがまたいいのです。
自然の中で、人は無力です。
自然と共生しながら得られたものが例え少なくとも感謝する大事さを訴えます。

 そして、出来上がったものを美味しく食するというところで一作物が完結するストーリーになっています。
 また、生活用品を自給自足することも見せてくれます。

 S君はこれらすべてを子どもたちに体験させたいというのです。
 そして、企画案の段階でのやり取りはこうです。

 「どこでやるの?」
 「それを相談しているんです。」
 「・・・」
 「地域だけでやるの?」
 「できれば地元大学の先生や学生さんなんかにも入っていただき、実行委員会方式でやりたいと思います。」
 「なるほど。(委員の)あてはあるの?」
 「ありません、これからです。」
 「・・・」
 内心、凄い(いい加減な)やっちゃと思った私は変でしょうか。

 そして、今日、できそうな地域へ連れて行きました。
 思った以上に(受け皿となる相手側の)感触がよかったので、私自身が驚いています。
 私自身なんだかやれそうな気になってきました。
 
 その後、S君とうどんをすすりながら今後の話を含めて色々と話しました。
 S君は、前々から現場の仕事に憧れ、うちの仕事をうらやましく思っていたようです。
 彼から、
 「課長のとこの仕事は、現場ですから楽しそうですよね。」
 「楽しいばかりじゃないよ。」
 「そりゃあそうでしょうけど、でも現場は楽しいと思うんです。」
 「ああ、本当に楽しい。」
 「そうでしようねぇ、課長を見ていたら本当に楽しそうですから。」
 「そうか、じゃあ来年うちにおいでよ。」
 「・・・」

 現場は本当に楽しいよ!!S君。


 

 

立岩地区文化祭

2008年11月03日 19時37分19秒 | その他
 山間の文化祭

 式典は午後からだったのですが、松田公民館長に相談ごとがあって午前中にお邪魔しました。
産直市やうどん、焼きそば、たこ焼き、焼き鳥などの出店はやってました。
 写真の餅つき機で次から次へと白餅とよもぎ餅が出来上がっていました。


 餅つき機です。量産するにはこれだとつい思ってしまいました。


 本物の銀杏の樹を持ってきてディスプレイに使ってました。さすが立岩という感じ



 あまりにも自分に似ていたので撮ってしまいました。このような小さな作品が目立ちました。でも、手が込んでいて器用でないとできない作品ばかりでした。


 どうですか、本物はとってもかわいいんですよ。なんだか笠地蔵を思い出させてくれる人形でした。


 午後からの式典に備え、入念な打合せをする松田公民館長と大北公民館主事。

由良校区文化祭

2008年11月03日 18時58分41秒 | その他
 ほのぼの文化祭

 朝はあいにくの雨でフェリーから見る興居島の小富士山もかすんで見えました。
 港に着くと、すぐ傍の由良小学校の体育館が見え、「この体育館での文化祭も今年が最後か。(学校統合により来年からは恐らく新しいところになるんじゃないかと勝手に思いながら)」と感慨にふけながら歩いていきました。

 ちょうど式典が始まるところで、青井公民館長のあいさつが終わると、引き続いて地域活動に貢献された方々の表彰式がありました。
 スポットライトのあたりにくい地域活動に、こういう機会を活用して表彰してくれる。
そして、地域の人たちが賞賛する。
こういったなんでもないことが、地域活動の輪を広げたり、つなげるのだとつくづく思いました。

 それから、展示コーナーの中に明治時代に郷土が生んだ「宮本武之輔」氏の紹介コーナーがありました。
土木技術の神様と言われ、土木技官の地位を確立したことでも名をはせたようです。
 このような機会に地域の人、特に子どもたちに郷土の偉人を紹介することは、地域に対する愛着をかきたてることになります。

 本当にぬくもりのある文化祭で、大切なものが凝縮された文化祭だと思いました。



 式典に先立ちあいさつされる青井公民館長


 オープニングにはかかせない由良小学校の子どもたちによる水軍太鼓の演奏


 子どもたちの水彩画作品の展示。大作もありました。


 カメラマンをやりながら、いろいろな裏方もしないといけない石丸公民館主事。本当にお疲れ様。