走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

書くということ

2008年09月11日 23時24分14秒 | その他
早、三年

 このブログを書き始めて、今月で四年目に入ります。
 自分でも、「よく続いたなあ」と思っています。
 なぜなら、自分の人生の中で、記録をとるというものが三日坊主で終わってもこんなに長続きしたものがなかったからです。

 正直、挫折しそうなことも何回かありました。
 でも、不思議なもので、こんな駄文でも読んでくれている人がいるんだと思うと励みになりました。
 多分、最初の方を読んでくれていた人と、今読んでくれている人はちがうのかもしれませんが、それでもかまわないと思っています。

 私自身の考え方も、このブログを呼んでいただければわかると思いますがかなり変わってきています。
その時々に波長の合った方が読んでいただければと思います。

 また、今の職場になってから、離れた職場に41人の部下がいます。
 さらに、その部下たちを取り巻く地域の人たちがいます。
 その人たちに、どうすれば私の考え方を伝えていいのか、実質、不可能です。

 私は居直りました。
 無理に伝える必要はないと。

 そこで、このブログをできるだけ無理をせずに、肩の力を抜いて書こうと思いました。
自分という人柄をなんとなく理解いただければといいと思いました。

 人に自分の心を伝えることは本当に難しいと思います。
 しかし、このブログを書いていると素直な自分が表現できると思っています。

 そして、何より書くという行為が老化させない自分づくりになっています。

お知らせ

2008年09月10日 22時04分52秒 | その他
 ただ今、議会中のため悪戦苦闘をしております。
 そこで、本日は、私が出席しますセミナーの情報を提供します。
 今忙しいのは、こういうことも安受けあいし、その資料作成とかぶったための、いわゆる自業自得だと思っています。

◎情報通信による地域活性化支援セミナー
 ~魅力あるICT先進地域を目指して~
 
 9月25日(木)13:00~15:30
 松山市総合コミュニティセンター 3F 大会議室

 ※一部のパネルディスカッションに出席します。
  (http://www.shikoku-bt.go.jp/press/2008press/200808/2008082803.html)

チャンスとピンチ

2008年09月09日 19時54分26秒 | その他
 後進の育成

 今日、職場で年の近い部下と、「残された(職員としての)時間」に何ができるかについて話をしました。
 私たちの残された時間は、既に10年を切っています。

 そうした中で、共通意識として出てきたのが、後進の育成でした。
 恐らく、今以上に都市経営はますます複雑多岐にわたり、その運営は厳しく困難になることが予想されます。
 それに耐えうるどころか、それらに打ち勝つ人材を育てる必要があります。

 「しなやかで、したたかな」人材も必要だという見解になりました。
 そのためには、先日、日経新聞の「働くニホン」の記事の中にあった「ヤル気再生」だろうと。
これは、伝え、育てる関係の再構築であるということです。
 現実に、働く意味を語り合い、喜びを共有する場であるはずの職場が、そうなっているだろうかということです。
課を預かる者として、耳の痛い話です。

 それから、先輩として「教える」恐怖心が生まれます。
 なぜなら、後輩に技能や知識を伝えることで、自分の立場を脅かされないかと考え、「教え」の出し惜しみ現象が起こる可能性があるからです。
 そうなると後輩のスキルは向上しないことになります。
 そして、ヤル気を喪失させてしまうのです。
 つまり「負の連鎖」が起こります。

 技能や知識を惜しみなく伝え、相手の育つ姿を自らの働く糧とする。
 そこに個人単位の意欲向上にとどまらない、ヤル気の連鎖が生まれるというものです。
 今は、一人ひとりの潜在能力を最大限に引き出し、成長エンジンにしなければ生き残れない時代になっていると言われます。

 そのためには、さまざまな実践を通して、責任感が生まれ、ヤル気が向上する環境づくりを行わなければなりません。
 例えば、リスクをともなう仕事の権限と責任を任せるということが必要です。
 任せる側も任される側も大きな重圧を感じる。
 それだけに難局を乗り越えて納得できる成果を生み出したときの喜びと自信は大きいのだと思うのです。

 私たちの持っているものをすべて教授し、後輩の邪魔をしないということが大切なんだというのが結論でした。

ワクワクとキラキラ

2008年09月08日 22時44分57秒 | その他
 五明小学校参観デー

 今日は子どもに関する話題を紹介します。
 
 昨日、今年度から通学校区を弾力化した五明小学校(松山市菅沢町 全校生徒17名)で入学希望者を対象にした「参観デー」がありました。
参加してくれた親子は五組と本当にうれしい数です。

 ただ、市内中心部から車で30分程度かかるため、保護者の送り迎えは負担になり、なかなか入学や転校に結びつかないのが残念です。
 そこで私たちは、それを側面支援するために、仕事で迎えが遅くなる保護者のために、地域の人たちの力を借りて「放課後子ども教室」を開設しました。
昨日は、その授業を立石先生に行っていただき、説明いただいたのですが、なかなかの評判だったようです。

 本来、この「放課後子ども教室」は、放課後の子どもたちの居場所づくりとして立ち上げた事業なのですが、どうせやるならこの時間を有効活用し、子どもたちにさまざまな良質の教育を提供できないか考えています。
 今まで、地域の力を借りてやる事業はほとんど任せっぱなしでしたが、我々も企画の段階からしっかりと入っていきたいと思っています。

 それには、子どもたちが何に興味をもち、どうすれば自学習につなげていけるか、ない頭を毎日絞っています。
そして、暇を見つけると、「こんな教育プログラムおもしろいんじゃない?」と自分勝手な空想の世界に入り込んでいます。
これがなかなかおもしろく、ストレス解消になったりします。

 子どもたちのワクワクしたときの、あのキラキラした目を見たいと思いません?

都市開発と地域コミュニティ

2008年09月07日 19時59分59秒 | その他
 味生地区体育祭

 堀江地区体育祭の後、味生小学校で行われている味生地区体育祭に行ってきました。

 ここは、堀江地区にも負けないくらい活気ある体育祭です。
 また、堀江地区と比べると子どもたちの数が圧倒的に多いということです。
北条地域の体育祭では小学校の運動会といっしょにしているところが多いため、子どもの数は当然多いのですが、ここはそういう手法をとっていませんので驚きです。

 また、横田公民館長のお話の中で、ある団地が高齢者ばかりだったのが、最近は若い世代の方が多くなってきており、分館対抗の競争でも上位に入るようになったということです。

 これを聴いていて、ドイツの都市開発が30年おきに3分の1づつ開発することで常に若い世代がまちの中に流入してくる仕組みをつくっているというのを思い出しました。
都市開発と地域コミュニティが連動するということを改めて教わりました。



 決定的瞬間。縄跳びを回すのも、跳ぶのも息が揃わないと飛べないんですよ。


 裏方役の小池公民館主事です。

コミュニティ分権

2008年09月07日 19時35分17秒 | その他
 堀江地区体育祭

 今日は、堀江小学校で行われていた体育祭に出かけてきました。
 この堀江地区は、市民体育祭での優勝常連地区であります。
 参加分館(松山市の場合41の本館とその下に330余りの分館があり、大きなイベントの時には、この分館の人たちが事業を支えてくれています。)も多く、活気に満ちています。
 また、お世話をする人もきびきびしていて、各自が自分のやることを十分理解しているなというのが感想です。
 コミュニティ分権を唱えられている久保田公民館長の真骨頂が、こういった大きなイベントの随所に見られます。



 分館旗に囲まれ、久保田公民館長に選手宣誓をしている体育部長の代表の方です。


 裏方で汗をかいている朝山公民館主事です。

惜別の歌

2008年09月06日 23時16分05秒 | その他
 今日、悲しい別れがありました。
 一人の友人の訃報に、その若さにやるせない思いがしました。
 こんなに早く逝くとは自身も思っていなかったことでしょう。
 残念です。
 島崎藤村の詩に「惜別の歌」というのがあります。
 今日はこれしか書けません。

  遠き別れに 耐えかねて
  この高殿に 登るかな
  悲しむなかれ 我が友よ
  旅の衣を ととのえよ

  別れと言えば 昔より
  この人の世の 常なるを
  流るる水を 眺むれば
  夢はずかしき 涙かな

 やすらかに。

生きるを教える

2008年09月05日 22時27分26秒 | その他
 いっしょにハッピーに生きようぜ

 先週土曜日朝のNHKのアーカイブを見ていると金森俊郎先生(http://www.spacelan.ne.jp/~pine/kanamori_.htm)のことが取り上げられていました。

 金森先生は、退職まで一教師の道を貫き、子どもたちと真正面から向かい合う姿は、見る者に深い感動を与えてくれました。

 そして、金森先生が終始子どもたちに訴えている言葉が「生きる」ということでありました。
生きることの大切さをさまざまなシーンで子どもたちに意識させる。
その教育方法は、まったく手を抜かない。
子どもたちに真正面から向かい合う。
恐らく子どもたちにとっては、その一つ一つが原風景として、自分の心のネガに焼き付けていったことでしょう。

 世間では、学校や教師の悪口をいう人がいます。
 しかし、金森先生のように心から子どもを愛し、温かく励まし、育んでいく。
そんな先生がいるんだぞと大きな声で叫びたくなります。

 今時代は本当に殺伐としており、さまざまな分野で効率性や経済性の観点から成果を推し量られるようになってきています。
 私たちは、もっともっと大切なものがあり、それは不器用でも頑(かたく)なに守り通す頑固さみたいなものが必要だと思うのです。

 そして、何よりも子どもを慈(いつく)しみ、守る。
 子どもの未来は私たち大人の責任とよく言われますが、まさにそのとおりだと思います。

 この金森先生の基調講演「愛媛県教育講演会」として11月15日(日)にあるそうです。
私もなんとか都合をつけて出かけていきたいと思っています。

自然体

2008年09月04日 23時29分11秒 | その他
 やっと一年

 母が舌癌と診断され、手術をしてから一年、今日、一月ごとにしていた定期検診とは別に、もっと詳細な精密検査を受けました。
 かなりの時間がかかるため、休暇をもらい、私が付き添いました。

 結果は一部引っかかるところが出てきており、来週、整形外科の方で再検査を受けることになりました。

 この検査を受ける前に、先月20日朝早く、母が腰がいたいというので病院へ連れて行くと、圧迫骨折という診断がありしばらく絶対安静にしておいてくださいとのこと。
そのため、しばらくはトイレにも思うように行けない母の横に、私が添い寝することになりました。
しばらく、介護がどれほど大変か身をもって経験しました。

 そして、今日の診断結果。
 母はあまり驚いた風もなく、私もことさらその話題に触れようともせず、普段の会話をしながら帰宅しました。

 去年の手術以来、どのような状況下に追い込まれようと、母はもう入院も手術も望まないでしょう。
 整形外科の結果がどのようなものであったとしても、母はすべてを受け入れ、これ以上の治療を望まないかもしれません。
私も同調するつもりです。
母の望む方法を選択するつもりです。

 親子で口に出して話したのではありませんが、何となくわかるのです。
 それだけに、自然体ですべてを受け入れようと思っています。

 

心理と平等がコツ

2008年09月03日 23時25分57秒 | その他
 100円玉の重さと価値

 今日、突然、親しい友人から電話がかかってきて、「夜時間が空かないか?」という内容でした。
「何?」と問い直すと、「前に話していた社長が来たから、ぜひ会っておけ。」ということでした。
 他からも凄い社長がいるということを聴いていました。

 何とか時間の都合をつけ、お会いしたのが、「チャリロック駐輪システム」を開発されたトーマス株式会社(http://www.tomas-jp.com/)の小野原龍弘代表取締役でした。
 第一印象は、雷のような衝撃を受けたというのが正直な気持ちです。
 豪放磊落(ごうほうらいらく)という形容があるなら、この小野原さんのことを言うんだろうなと思ってしまいました。

 そして、冒頭、小野原さんの方から、「まず、私がやってきたことを話させてください。」と言われ、私もメモろうと思いノートを取り出すと、「ちょうどよかった、書きながら話させてください。」と言われ面食らってしまいました。

 小野原さんは、わかりやすく、私のような者にまで噛み砕くように話してくれました。
 まず、小野原さんの経歴から始まりました。
 最初にしたことが「センサー屋さん」だそうです。
 そして、次に「機械屋さん」になって、商社に転職、40歳直前に独立し、現職になっているとのこと。
何よりも凄いのは、その経歴をすべてつなげて、活かしきったのが今の仕事だということです。

 さらに、今の仕事で行政ができないことと民間ができることに話が及びました。
 例えば駐輪施設にフロアーごとに料金設定を変えるというものです。
 また、顧客の心理を読み、「時間」・「場所」・「距離」によって価格に差をつけるというのです。
 つまり、「平等」なサービスの本質が何であるのかということと、お客様の「心理」が何であるのかを突き詰めるということだと思うのです。
 そしてこのことが、他の人には思いつかない高回転率のビジネスを生んでいます。
本当にどの話も「眼から鱗が落ちる」状態でした。
ついつい前のめりに話を聴いてしまいました。

 そして、その話を聴いていて、社会起業家(ソーシャル-アントレプレナー)と言われる人というのは、きっとこういう人を云うのだろうなと思いました。
決して一人勝ちを考えていない。
特に社会的弱者と言われる人に雇用機会を創出し、なおかつ経営的にも利益を生むといった発想が、両者のwin(ウィン)の関係を構築し、継続的なビジネスにつなげています。
本当に理想的なビジネスモデルを創りあげておられます。

 そして、売上金はすべて100円玉。
 100円玉の重さと価値を心から知りましたという小野原さんの顔が印象的でした。

放課後子ども教室説明会

2008年09月02日 23時22分29秒 | その他
 立岩小学校区の説明会

 今夜、本市が積極的に進めています放課後子ども教室について、保護者や地域の代表の方にお集まりいただき、説明会を開催してきました。

 立岩小学校は、全校生徒25名の松山市でも小さな学校の一つであります。
 山の谷あいに建つこの小学校は、自然環境に恵まれ、人のやさしさに包まれた学校です。

 今回は、白石校長先生からご連絡をいただき、放課後子ども教室を開設できないかというご相談がありました。
この地域の地場産業は第一産業が主体の地域なので、家庭では農繁期などは子どもたちの世話をするのも大変だと思うのです。

 この放課後子ども教室は、地域の事情に合わせて運用方法を考えればいいと思っています。
無理をしてスタートをしてもつながらないと思います。
むしろ肩の力を抜いて、その地域の事情に合わせてスタートした方が現実的であり、その方が地域の見守り活動等とも連携できるのではないかと思っています。

 子どもを育むのは、家庭や学校だけでなく地域も加わった中で育む時期にきています。
しかし、具体的にどうすればいいのか、言葉だけが先行しているきらいがあります。
 私は、この放課後子ども教室が、そのモデルになるような気がしています。

 ただ、この立岩小学校での課題は、地域に学習コーディネーターがいない可能性が高いということです。
 このことについては、私たちもお手伝いしようと思っています。

 あいさつの中で何度も言わせていただきましたが、「子どもたちのために、皆で知恵を絞り、協力し合いましょう。」と。
 なんとか立岩小学校の子どもたちのために実現させようと思っています。

Re Dream - 夢よ、もういちど

2008年09月01日 23時51分37秒 | その他
 自信を取り戻すということ

 日曜日の23時30分からテレビ番組「ワンステップ」というのがあります。
 最初は何気なく見ていたのですが、いつのまにか毎週見ています。

 内容は単純明快で、時間のある若者を募って困っている人のところに短期間ボランティアにいきましょうというものであります。
 ただし、この番組に応募できる若者の条件が、夢破れあらたな夢に踏み出したいと思っている人や現状から抜け出したいと思っている、いわゆる次のステージにワンステップしたいと思っている若者が対象となっています。

 客観的に観ると、単純な番組構成なのですが、その中に小さなドラマがたくさんあります。
そして、自信をなくした若者たちが、感謝されることで自信を得たり、取り戻していくのがカメラを通して伝わってきます。

 中には、がんばりすぎて熱を出して倒れる若者もいます。
おそらく今まで、がんばったことのない若者が、いきなり見ず知らずの人のために働く。
どんな時もカメラは彼らを追い続けます。
すごいプレッシャーだろうと思います。
そして、彼らが徐々に自分のためにも働いていることに気づき始めます。

 この番組を見ていて、若者たちが求めているものが、単に自分のためだけでないことが見えてきます。
今、時代はデジタル社会と言われ、若者たちまでデジタル人間のように言われますが、彼らは常に繊細で人間くさいところを持ち続けています。
ただ、デジタル社会が彼らの自己表現を不器用にしてしまっただけではないのかと思うのです。

 そして、なにげないチャンスを彼らに与えるだけで、彼らは自助作用が機能し、いくらでも立ち直れるのではないかと思うようになりました。

 そのチャンスとは、人が感謝してくれる仕事を与えること。
 私の仕事にこのことをうまく取り込めないか考えています。