一昨日の晩に、ある方のお通夜に参列してきました。
生前、とてもお世話になった方で、
最近は体調を崩して療養中と伺っていましたが、
まさか、こんなに早くお別れするとは思っていませんでした。
その方とは、我々の師匠・瑞穂・殿ヶ谷囃子連の現会長さんです。
12年前、お囃子の「お」の字も知らない私たちに、バチの持ち方から丁寧に指導していただき、殿ヶ谷十二支はやし連の発足に力を貸してくださった大恩人です。
発足当初は、毎週毎週、私たちの稽古場まで足を運んでくださり、覚えの悪い弟子たちに根気よく付き合ってくださいました。それからも、ウチのほうのお祭りに、毎回、来ていただき、今年の立川よいと祭りのときも、躍動感のある太鼓の音と威勢の良い掛け声で盛り上げてくださいました。聞いていて、自然に体が踊りだすような、あのオオカンが、もう聞けなくなるかと思うと、本当に残念です。
瑞穂の師匠たちに会うたびに思うのは、果たして私が、同じことができるかということ。どこかの地域の方に、ウチのほうでもお囃子を始めたいから教えてくれないかと頼まれたとしたら、あんな風に出来るかってこと。いや、そもそも引き受けられませんよ。自分のところで精一杯なんですから。
だから、私は、感謝の気持ちを持って、毎年、瑞穂のお祭りに参加してます。恩返しのつもりで。
でも、感謝の気持ちを、ちゃんと言葉で伝えていたかといえば、全然言い足りなかったと、悔やまれてなりません。
教えていただいたことを、次の世代に伝えていき、西砂川の殿ヶ谷にお囃子の伝統を根付かせることが、恩返しと肝に銘じて精進して参ります。
会長、本当にありがとうございました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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(写真は2011年の立川よいと祭りにて)