殿ヶ谷まつり本祭の記録・後編です。
殿ヶ谷公会堂を後にし、五日市街道を東に進みます。
ここでママさん会員から私に報告が。
「あの、会長、泣いてる子がいるんですけど・・・」
誰かケガでもさせてしまったのかと慌てまして、
「何かあった?」と聞きますと、
「シシが見たいらしいんです。」
「シシ?って獅子のこと?」
「そうです。」
「なんじゃ、そりゃ? 獅子が怖いんじゃなくて、獅子が見たくて泣いてるの?」
「はい、そうなんです。」
渡御の列の後方に行くと、3歳ぐらいの男の子がワンワン大泣きしてます。
「うぎゃーーーー、獅子ぃーーーー、シィシィィーーーーー、うぅぅわぁぁぁーんーー・・・・」
「ボク、お獅子が見たいの?」
「獅子ぃーーーー・・・」
「そうか、そうか、分かった、分かった。見せてあげるから、泣かないでね。」
手を引くお母さんも、すっかり困ってましたので、大野屋商店さんのお庭で休憩する際に、お獅子を見せてあげることにしました。
それが下の写真。この日は演奏に加わらずに、山車の周りを歩いて指揮者に徹すると決めてましたが、急遽予定変更。その子の様子を見ながら、笛を吹かせていただきました。
その子は写ってませんが、獅子が出てきたとたんに泣き止んで、満面の笑み。手を伸ばして触ろうとしたり、とても嬉しそうでした。
(でも、待てよ。これ、いつまでやればいいんだろう。獅子が引っ込んだら、また、泣いちゃうパターンか?)と不安になりましたが、ずーっと観察しながら演奏してますと、満足したのか、獅子から目をそらし、お母さんに甘え始めました。その瞬間を見逃さずに、獅子を引っ込めて、
「お獅子が見れてよかったね。」と声をかけると、
「うん。」と元気に答えてくれました。ホント、珍しい子ですね~
大野屋商店さんを後にして、五日市街道の一本北側、通称・七中通りを西に向かいます。
ウチの会員が作った引き太鼓の台車。畑で使うカートを利用してます。
お賽銭箱。
日曜日の静かな住宅街に、子どもたちの声が響きます。
最後の休憩場所・第七中学校では、みんなにアイスが配られました。今年は特に美味しかったです。
ほぼ、時間通りに、阿豆佐味天神社に到着しまして、無事に宮入りすることができました。
境内で、参加者全員に焼きそばとフランクフルト、飲み物が振る舞われ、みんなでいただきました。
そして、今年は十数年ぶりに本祭の演芸舞台と模擬店が復活。和やかな雰囲気の中、午後3時までお祭りを行いました。
囃子連も太鼓を山車から舞台に移して、お囃子を披露させていただきました。
今年は会長が交代しましたので、あらためてご挨拶。今後ともよろしくお願いいたします。
お囃子の後は時間まで、飛び入りのカラオケ大会。
司会は囃子連顧問の大野氏。人の歌に乱入したり、小学校の先生をイジッたり、爆笑トークで会場を沸かせ、最後は自分で歌ってましたよ、あの人。さすがです。
この日のトリは小学4年生による「よさこいソーラン」でした。
先日の運動会で踊ったものを、殿ヶ谷地区のメンバーで再び披露。
私、感動して泣いちゃいましたよ。カッコよかったなぁ。
写真はありませんが、ヨーヨー釣りや、ポップコーン、うどんなど、模擬店もいくつか出まして、今年は初めて農産物の直売も行いました。初めてということで、売れ行きは、今一つだったようですが、西砂の祭りならではの企画として定着させていきたいです。
二日間、お天気に恵まれて行われた、今年の殿ヶ谷まつり。近年にない盛り上がりだったと思います。この良い流れを来年に繋げつつ、また新たなアイデアを出し合って、ますます楽しいイベントにしていきたいと思います。
みなさま、おつかれさまでした。