桜三昧(ざんまい)、財布を忘れ、み、水が飲みたい!! その2の続き
財布を忘れるとテレホンカード(古いなぁ・・・)もそこに入っているので、電話もできない。
でも小銭入れはあった。
パン3つは買えるが飲み物は買えないので、ペットボトルを冷蔵ケースに戻す。
パン3つを買うと残金52円。心細い。
「でもお金がなくても自転車は走ることができるよなぁ。」
などと強がりを頭の中で繰り返し、勇気づける。 (*^ω^*)ポリポリ
コンビニの駐車場の片隅でパンを食べながら、工事看板の地図とプリントアウトしてきたグーグル地図を見比べる。
行き方はわからないが、方角の見当はついた。
次の目的地は「一の堰(せき)ハラネ 春めき桜まつり」だ。
グーグル地図に「サカワプリント」の先を左折と書いてきた。
あちこち迷ってぐるぐる回ってきたが、前方に見えるのは・・・
あった、ここだ。
あのカーブミラーのところを左折だ。
この辺は「あじさいの里」とかの看板が出ている。
開成町はアジサイで有名なところだ。昔、車で来たことがある。
北方面 ダワさんが喜びそうな田園風景だ。富士山がちょっとだけ顔をのぞかせている。
西方面 正面に桜の木が並んでいる、あれか。
いや、これはあぜ道に植わっていた桜の木だった。
「一の堰(せき)ハラネ 春めき桜まつり」の会場はもっと先だった。
ここだ。
お祭りを一週間早めたので露店が開いている。
「春めき」桜もちょうど見ごろだ。
ここは上から眺(なが)めよう。
しばらく見て次へ。
3か所目は南足柄市の「菜の花・春めきまつり」だ。
目的地の「ふくざわ公園」はかなり小さい公園だ。
グーグル地図では公園の名前は出ていなかった。そこが公園かどうかわからなかった。
マップル観光地図には名前が載っていた。
見当を付けて走ってみたが、それらしい公園は無い。
ずいぶん探したが見つからず。
あきらめて次のところへ行こう。
田んぼの中の道を戻ると大型の扇風機が・・・
茶畑だった。そういえば足柄茶の産地だったなぁ。
福島からこんなに遠いのに、放射能で苦しめられた足柄茶、もう風評被害は無くなったのだろうか?
十文字橋まで戻ってきてしまった。ここは酒匂川の河川敷のサイクリングロード。
以前正面に見える小田急線をくぐって海に出たっけ。
このまま行っても4か所目の目的地には行かないので、土手を上がって西に向かう。
十文字橋からまっすぐ西への道。古い商店街を通る。
あれ、「開成小学校」がある。
「あしがらの里 散策ガイド」のふくざわ公園へ行く地図に出ていたよなと見てみると、やはりそうだった。
それならばもう一度、この地図に従って行ってみよう。
北へ向かう道。感覚的にはさっきいた方角に向かっているようだ。
「千津島東」・・・あれ、ここは縦横に何度も通った道だ。やはりこの辺なんだ。
ここを通るのは3度目だ。この先どこかを左折するらしい。
それは砂利道だった。さっきここは通らなかった。
向こうから歩いてきた人に尋ねてみると、この先の桜が咲いているところだという。
あそこかな。
「ふくざわ公園」に到着。
「菜の花・春めきまつり」は来週だが、桜は満開だった。
「白木蓮(はくもくれん)」もきれいに咲いていた。
直径30mくらいの小さな公園だ。
ここで行われるお祭りも、地元の人たちだけでやるのだろう。
南側に見えるのは背の低い菜の花だ。
咲いているところもあるが、来週の方がきれいだろう。
でも「春めき」桜が持つのだろうか。
両方が咲くタイミングが合うのは難しいな。
さて最後、4つ目の桜の会場を目指す。
金太郎と熊が歓迎してくれている。南足柄市に突入だ。
この道をまっすぐ進むと、もしかして・・・・
以前「大雄山駅」に来た時に、「この道はどこにつながっているのだろう?」と思った道ではないか?
やっぱりそうだった。頭の中で地図がつながった。 「大雄山駅」
熊にまたがる金太郎・・・の前にいるのは猿。後ろはタヌキとウサギか?
目的の会場「春木径(はるきみち)・幸せ道桜まつり」に来た。
あの橋から次の下流に架かる橋までの間が会場だ。
ここも「春めき」桜が満開だ。
やっと着いたと安心し、持参したお茶を飲んだら「あ、もう無い!」
そうだよなあ。小さいペットボトルだったんだから。
もっと飲みたい。どこかに水飲み場はないか。
自転車はお金がなくても走れるが、人間は水が無いのはつらい。
「みず、水、水をくれ~!」
桜三昧(ざんまい)、財布を忘れ、み、水が飲みたい!! その4に続く。