5月30日(火) 晴れ
「あゆの会夜の部」の全体会は年に2回あります。
今日は今年度最初の全体会。
全体会は、勉強会でも無く、交流会でもありません。
勉強会で別れている3つのグループに関係なく、みんながまとまって手話に関する勉強をします。
講師は、ろう者でいつも手話の講師をしていただいている永易さんと、通訳の沼田さんです。
今日の全体会は、夜の部だけではなく、昼の部の人たちも参加され、全部で受講者は30数名になりました。
永易さん・・・「聞こえないと言うこと」
・手話と日本語の違い。
・口型 「パッ」 日本手話は「パッ」で表すことが多い。
・ろう者であることは見ただけではわからない。
・ろう者には、人それぞれの手話がある。
・聞こえ無いと困ること。いろいろあるが、たとえば掃除機の音が聞こえないので、電源を入れずに手を動かしていた。
・携帯・スマホができて、大変便利になった。
---話の中で「尾瀬」という手話を習う。『名前』に似ているが、水芭蕉(みずばしょう)の花を表すので、手のひらを花の形のように曲げる。
・日常生活面の話。
・よくある誤解。
・筆談。
などについて話していただいた。
沼田さん・・・「手話と日本語」
・富士山が顔を出す。
・富士山のすそ野が見える。
・好きでも嫌いでもない。
・食べられなくもない。
・行かなくもない。
・行かれなくもない。
・ローンは作れない。(下と同じ意味だが、日本語では使わない)
・ローンは組めない。
・指文字は何のため・・・手話にない単語を表すため。手話を知らないので使うためではない。
・市場(しじょう・いちば)・・・豊洲市場(とよすしじょう)なんて耳から入ってこないと読めない。
このように日本語の言い回しはややこしい。こういう言葉はろう者に聞かずに、通訳者に聞くこと。
いつでも、どこにいても手話の勉強はできる。
音を手で表してみよう。見えるものを手話で表してみよう。
耳をふさいで目で覚えると、自然な手話になる。・・・一度耳を捨ててみたら。
何人かから質問が出たが、日本語対応手話と日本手話の違いによる疑問点(口話はどうする?)などが多く寄せられた。
それを聞いていて、『ああ、トンサンも抜けてきたトンネルだなぁ。』と思った。
手話は英語の文章の組み立て方に似ている。
というか、日本語が世界でも特殊なつづりなのではないだろうか?
他の国の言語を知らないので何とも言えないが。
簡単で分かりやすい日本手話のつづりにすれば、日本語も分かりやすくなって外国人も困らないだろうに。 (*^ω^*)ポリポリ
この日本語の分かりにくさは、コミュニケーションの効率を落としていると思う。
さて、今日も『なるほど!』というキーワードがいくつか聞けました。
このような講義は普段の勉強とは違って、手話の勉強をリフレッシュさせてくれますねぇ。
う~ん、AYAちゃん(今村彩子映画監督)がFacebookのなかで、『日本語は第2言語だ』と言っていたのを思い出すなぁ。
お知らせ
あゆの会は今年創立40年で、40周年記念行事が11月19日に開かれます。
詳しくはサークル終了時の、報告の時間に聞いてください。