7月5日(金) 雨のち曇り
今日はとても蒸し暑い。
夏休みの手話サークルの自由参加日は、みんなで手話歌を作ろうとしている。
これまで「手話歌」というと誰かが作った手話歌の絵本を持ってきて、みんなでCDを鳴らして手話歌を習うものだった。
「この手話じゃ、歌の意味と合わないよ。」とか、「スピードについていけない。」と言った時は、みんなで話し合って手話を決めてきた。
でも歌いたい歌をまず決めて、自分たちで手話歌を作り上げる方が勉強になるのではないか。
歌詞をそのまま手話に置き換えても、歌の意味が伝わるかどうかわからないし、作ったとしてもどうやってそれをあとの人たちに伝達するのか記録手段も考えなければならない。
絵のうまい人がいるのか、たとえいたとしても絵で表現できるのか、動画をYouTubeにアップしても見ることのできない人が大勢いる・・・などなど。
作っていくうちに「手話歌は誰のために作るのか?」とか「いったい手話歌って何なんだ?」とかの疑問が出てくると思う。
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手話歌を作る意味について
7月2日の勉強会が始まる前、「報告」で来週の交流会の案内をしてもらうため、交流会担当のIさんに手話の練習をしてもらっていました。
するとSさんから「Iさんの手話は分かったが、なんで手話歌を作る方法を話し合うのかわからない。」という意見が。
Igさんからは「面倒なことしないで、できている手話歌を習えばいいんじゃないのか。」という意見も。
そこでトンサンは手話歌を作る意味を説明しました。
「自分たちで手話歌を作ることにより、ろう者にも楽しんでもらえる手話歌は、どうやったらできるのかを考えたい。」と。
交流会の年間行事を決める時、担当のKさんには理解してもらいました。
担当のTさんとIさんは、まだ分からないので従うという状態でした。
・手話歌を嫌うろう者もいる。
・手話歌はろう者に楽しめるのか?
・手話歌を歌う意味はどこにあるのか。
・手話歌は手話を習う健聴者のためのものではないのか?
「いったい手話歌って何なのか?」
このことをみんなで考えることを、自由参加日のテーマとしています。
決して「手話歌を作る」のが目的ではなく、ましてや「手話歌の練習をする」のが目的ではありません。
みんなで手話歌を作る作業を進める中で、「いったい手話歌って何なのか?」ということにつきあたると思います。
今回のテーマは、ちょっと重いかなとは思っています。
だから最初から「いったい手話歌って何なのか?」をテーマにしてしまうと参加しない人も多くなってしまいます。
なので、自分たちが手話歌にしたい歌を選び、みんなでワイワイガヤガヤと楽しく話し合いながら作っていく過程で、これらのことを考えていきたいと思っています。
トンサンはいまだに「手話歌には懐疑的(かいぎてき)」です。
みんなと一緒に手話歌を習っているときは、楽しそうに歌っていますが。 (*^ω^*)ポリポリ
でも、いままで手話歌の練習の時に、ろう者のSoさんやNaさんたちが楽しそうに練習しているのを見ると、「ろう者でも手話歌を楽しめる」のではないかと思っています。
(いやまてよ、SoさんやNaさんたちは健聴者のためにと思ってやってくれているだけなのかもしれない。)
また、以前あゆの会の会員だったろう者の音大生 調 樹里杏(しらべ じゅりあ)さんは「ろうの子どもたちに、音楽の楽しさを教えてやりたい。」と言っていました。
彼女は結婚し母親になっていますが、ピアノも習い続けていて、2010年NHK「ろうを生きる 難聴を生きる」でピアノを弾いたときは、びっくりするようなすばらしい演奏でした。
ろう者でも音楽を楽しみたいと思っている人がいる。
耳が聞こえなくても音楽を楽しむ方法はあるのではないか?
そう思いながら、みんなで手話歌を作っていきたい。
去年10月のブログ記事
【手話】 聞こえなくても音楽を楽しみたい。
ろう者のCloverさんのブログ
No Music, No Life. 音楽を愛する聴覚障害者たち
手話を取り入れたパフォーマンス集団のサイト
HANDSIGN
手話ライブバンド
こころおと
手話歌を作っているろう者
Nightfox's Work
障害者の歌詞に曲をつけて手話ソングとして歌っている
手話シンガー「美洙」のページ
ろうの手話パフォーマー
赤いスイートピー高木里華&おやじダンサーズ
すばらしい! プロだ。 高木里華さんのタップダンスを取り入れたペッパー警部も楽しい。
手話コーラス・手話ソングに反対というろう者の意見も見てください。
手話コーラスについて調べ、考えてみた
わかんさんは中途半端な手話歌などではなく、手話ライブや手話パフォーマーを目指してほしいと言っています。
手話歌は手指日本語歌?
bunbun6610さんの言われていることは良くわかります。手話歌を好まないろう者はこのように感じているのだと思います。
手話歌について
ぢょやさんは健聴者ですが、手話歌の位置づけについてしっかりと認識されています。
翻訳ではない自分の手話歌を作る
俺のこだわり~手話歌~
こちらの皆さんの意見も参考になりますよ。
「発言小町」手話コーラス・手話ソングについてのご意見
若い人でないと、あれだけの体の動きをできないと思うので、手話ライブや手話パフォーマンスをあゆの会で行うのは無理だと思いますが、手話表現はろう者の意見を聞きながら、手話歌を考えていきたいと思います。
トンサンは手話歌をみんなで話し合いながら作っていくことに、意味があると思っています。