勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

「加筆完全版 宣戦布告」 麻生 幾

2016-02-22 01:34:06 | 書籍
話としては、決して面白いものではない。
北朝鮮のゲリラが日本に侵入し、原発を狙うと言う設定自体はいいのだが、話の展開やもっていき方がイマイチだし、場面を次々に変えていく手法は、緊張感を感じさせることを狙ってのものなのだろうが、そのせいで、説明が中途半端になってしまっている。

それでも、この本は、多くの日本人に読んで欲しいと思う。

ゲリラが侵入するという、国民の生命の危機すら感じさせる状況ですら、自衛隊は、出動できない。

昨年、安保関連法案の改正が行われたとはいえ、状況は、この本に書かれるものと、本質的には変わらないのだろう。

はっきり言って、今の日本の状態は、いくばくかの国民の生命や財産が、他国によって奪われるような状況になっても、それに対する行動が取れないような法律になってしまっている。

このことは、われわれは深く考えなければならない。

この本を読んで、私は、そう思う。

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