勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

「タルカス」 エマーソン、レイク&パーマー

2012-02-16 03:42:47 | 音楽
71年発表のEL&Pの代表作。
何といっても、吉松隆編曲のオーケストラバージョンが、今年の大河ドラマに挿入曲として使われてる表題曲に尽きる。

当時は、シンセサイザーが出始めの頃で、この表題曲は、そのシンセサイザーをもっともうまく使った初期の成功例であるばかりでなく、キーボードと言う楽器の可能性を最大限に活用した作品でもある。わずか20数分という時間の中に、打楽器的なものやサウンドエフェクト的な使い方など、単にメロディを奏でるだけではなく、現在となっても、考えうるキーボードの活用方法が、すべて凝縮されたものになっている。
実は、私個人は全く楽器が出来ないので偉そうなことはいえないのだが、おそらく、このアルバムの出現により、キーボードという楽器の可能性は、大きく広がったのではないか、と思う。

キース・エマーソンのキーボードを中心に、驚くほどの高度な演奏を聴かせるのだが、その歌われている内容は、マンガのようなジャケットに象徴される、非常に他愛もないものであり、今の時代となっては、ダサいとまで感じられるものである。
ただ、このダサいまでのわかりやすさと高度な演奏技術の二面性が、EL&Pの魅力のかなりの部分を占めているともいえる。



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