トーネードの無職生活

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「まけた側の良兵器集III」を読む

2017-10-07 12:55:57 | 日記
 こがしゅうと氏の「まけた側の良兵器集III」を読みました。こが氏の著作はイラストとこだわりの解説でなかなか面白いので欠かさず購入しているのですが、とりあげられた日本の兵器は、掲載された雑誌の特集にあわせているようなので比較的よく知られたものばかりでしたが、そのこだわりの解説はあいかわらず熱いです。他の出版社での発刊物だととりあげられる兵器も相当にこだわっているので、とても楽しく読むことができます。

 今回はとりあげられたもののなかからキ八四 四式戦疾風を紹介しようかと思います。疾風は中島飛行機がつくった戦闘機ですが、エンジンを海軍名誉を搭載して大東亜決戦機といわれた機体です。戦争終盤にもかかわらずマスプロが得意な中島飛行機で大量生産されましたが、熟練工の不足などでカタロクスペックを発揮できなかったところが残念なところでした。

 本の中ではその疾風の欠点がきちんと解説されていて、たとえば疾風の場合2000馬力級のエンジンを搭載したにもかかわらずプロペラの直径が短いのでエンジンの出力を効率良く伝達できなかったというのがあります。同じ2000馬力級のエンジンを積んだアメリカ軍の戦闘機と一目でその直径が短いことを比較してくれています。

 という感じで、その戦闘機や艦船のことを知らなくても理解しやすいように、それでいて非常に熱い解説が書かれていて、毎回読むたびにニヤニヤしたり、これは知らなかったなんで感じで読んでいます。続編が早くでないかなあ。