トーネードの無職生活

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「日本陸軍の秘められた兵器」を読む

2018-04-15 22:04:56 | 日記
 日本陸軍の秘められた兵器という本を読みました。なるほどこのような兵器も開発していたのかとも思ったのですが、ほとんどの兵器が開発で終わっていて実戦で使われていないんですね。実戦に貢献しなければ何のために開発したのかわかりません。技術力の問題、生産力の問題、資源の問題、輸送の問題と課題は山積みですが、実戦に使用されなければ兵器の役にはたっていない。

 この本のなかで取り上げられた兵器の中でも、日本版バズーカの開発がもうちよっと早くて、生産されて前線の部隊に配備されていたらなあと感じました。なにしろ当時の日本の主力戦車ではアメリカやイギリスの戦車にはかないませんでした。ですから爆雷を担いで敵戦車に飛び込んで自爆して擱座させるという戦法がとられていたわけで、多くの人材を失う結果となりました。

 パズーカにしても遠距離で攻撃できる兵器ではないので、ごく近くまで敵戦車をおびき寄せ、秘匿した陣地から一発必中させるといことになるわけですが、それでも敵戦車を少なくとも100mは引きつけなければならないわけで、必死の戦法でないにしろかなり危険を伴うものだったと思います。

 ですが、自爆攻撃するよりはよほどよかったと思います。ドイツ軍はパンツァーファウストという対戦車ロケットを開発して実戦に大量に投入しています。日本でも開発がもうすこし早くて量産できていたら、ここまで悲惨な戦いにはならなかったかもしれません。

 とにかく、開発できたとしても実戦に貢献しない兵器は何の役にもたたないことを言いたい本なのか、それともこんな兵器を開発してたのだぞと偉そうに本にしたのか、なんとも言えない本でありました。