ノモンハン戦記という本を読みました。ノモンハン事件は日ソの国境紛争ですが、日本陸軍の一個師団がほぼ壊滅状態になりました。しかし、ソ連軍もかなりの損害を出しているはずで、たぶん日本軍以上の損害を出しているはずです。しかし、日本軍が増援するまえにソ連軍は戦力を集中していたため、戦局はソ連軍の有利な状況で停戦することとなりました。
著者は戦いの初期に瀕死の重傷を負って後送されますが、運よくという感じで生き延びることができました。そのご本人の経験と戦後に戦友会での情報などから本書を書かれたようです。
ですからノモンハン事件で悪名を高めた辻参謀などの高級将校の動きや、航空部隊の戦いなどは触れられていません。ですから、ノモンハン事件全体を理解しようするいうよりは、著者の周辺と著者の所属した連隊や大隊の動きが中心となります。
読んで感じるのは、兵力的に不利になりながらも一歩も引かない日本陸軍の下士官兵や下級将校の頑張りには頭が下がります。特に、ソ連軍は戦車を投入してきたわけですが、日本軍の戦車では対抗できずに歩兵を中心に肉弾戦で対抗するあたりは、日本軍でなければできないであろうと思います。
そして著者が力説していたことは、日本軍は決して負けてはいなかったと主張していることです。客観的には敗北だと思うのですが、当事者からみると見方がちがうようです。
著者は戦いの初期に瀕死の重傷を負って後送されますが、運よくという感じで生き延びることができました。そのご本人の経験と戦後に戦友会での情報などから本書を書かれたようです。
ですからノモンハン事件で悪名を高めた辻参謀などの高級将校の動きや、航空部隊の戦いなどは触れられていません。ですから、ノモンハン事件全体を理解しようするいうよりは、著者の周辺と著者の所属した連隊や大隊の動きが中心となります。
読んで感じるのは、兵力的に不利になりながらも一歩も引かない日本陸軍の下士官兵や下級将校の頑張りには頭が下がります。特に、ソ連軍は戦車を投入してきたわけですが、日本軍の戦車では対抗できずに歩兵を中心に肉弾戦で対抗するあたりは、日本軍でなければできないであろうと思います。
そして著者が力説していたことは、日本軍は決して負けてはいなかったと主張していることです。客観的には敗北だと思うのですが、当事者からみると見方がちがうようです。