夏は終わらない…
まだ何も撮っていないから。
でも季節は確実に秋へと向かい始めた。
目の前の自然は、とても正直だ。
もう夏の光は、何処を探しても見当たらなくなってしまった。
過ぎ去った時間は戻せない。
今更、焦っても詮無いことだが…
また今年も夏に置き去りにされてしまったようだ。
水野和夫の「閉じてゆく帝国と逆説の21世紀経済」を読み終えました。
ホイジンガの「中世の秋」にかけて先行きの見えないポストモダンの現在を「近代の秋」として、
最終章で私たちに、仄かな希望の光を抱かせてくれた読後感でした。
果てしない欲望と蕩尽の末に辿り着いたのは、フロンティアの喪失と閉じてゆく世界でした。
フロンティアを喪った成長なき世界で、あるものでやってゆく定常化経済の到来は自明の理なのでしょうね。
ポスト近代の新世界を、この目で確かめることは叶わないかもしれないけれど、
近代の終焉と移行期的混乱の中で、
次の世界への僅かな展望が開けただけでも安堵を覚えます。
蒐集に明け暮れた近代の夏から、黄昏の気配濃厚な秋の訪れに寄せて…
ランスケさんの感性では満足がいかないのかもしれませんね。
最近、写真に関するテレビ番組が目に付きます。
「島のヒメボタル」や「石鎚に関するもの」、ともにNHKです。
湿原も出ていましたね。
最近は所用で動けず・・・
昨日も川へ出かけました。
台風一過で上流のミヤマカワトンボのいる川は様相が変わっていました。
葦原が増水した水流に押し流され、美しい緑の川風景が泥の川に。
川面にきらめく光の質感も変わりました。
稲穂が実り始めた田圃を歩くと蝗(いなご)の群れが飛び立ちます。
野辺の草花も夏の花から秋の花へと様変わりし始めました。
(最後の百合は、カノコユリ(タキユリ)です。もう自生の花は稀少種になりました)
立秋以降、確実に空気の質感が変わりましたね。
本当に夏は駆け足で過ぎ去ってゆきます。
頭の中に描いていた夏の風景は、もう観ることが叶いません。
NHKローカルの「島のヒメボタル」は観ました。
デジタル写真ならではの人の目では見られない光の世界でしたね。
多重合成の写真世界は、蛍の撮影では、もう常識になりました。
「神の庭」は、観ていないのですが、
おそらくNHKでレギュラー番組を持つ三浦さんの撮った笹倉湿原だと思います。
真夏の苔の湿原は乾燥してカラカラだと思うのですが、
台風一過の大雨で池になっていましたか?
そう云えば夏祭り以降、鬼城さんのブログ更新ペースが落ちましたね(笑)
焦らずマイペースで行きましょう。