11年目の3月11日。
この日は、あの震災翌年の夏(2012年夏)見た、福島広野や石巻と繋がる海に立ち、手を合わせ祈りたかった。
ちょうど3度目のワクチン接種も終えたばかりで、タイミングも良かった。
午前中に震災の前の年に相次いで逝った、父母の菩提寺への春彼岸霊前供養の送金も済ませておいた。
家から一番近い海は、いつもの散歩道、石手川公園の川沿いの道を下り、重信川と合流した先、そのまま河口まで歩くと河口の砂州、塩屋海岸に辿り着く。海辺の休日
実は、この海岸は1999年にウミガメの産卵記録がある場所なのだ。
ウミガメはサケ同様、世界の海を回遊して数10年かけて成長し、産まれた場所、生まれ故郷に帰還して産卵し、命を繋ぐ生き物だ。
11年前の春、津波に攫われ、未だ帰還しない数多の命。
そんな報われない長い黄泉の旅を続ける悲しい魂に、この場所からなら鎮魂の祈りは届くのじゃないか?そう想った(合掌)
私が、これほど震災の還らぬ命に心動かされるのも、故郷に帰還して年老いて衰弱してゆく父母の介護を10数年続け震災前年2010年に相次いで見送る(母の死は12/24)結果となり、
その死をまだ受け入れ切れない後悔と喪失感の只中にいたことも影響したと思う。
そして
津波に攫われ帰還しなかった命が奇跡的に還って来た、あの「おかえりのニュース」
あの魂の帰還を思わせるニュースが、ウミガメやサケの帰巣本能と命の連鎖を想起させ、私をこの場所へ駆り立てた(合掌)
そして私自身が高齢による血管障害である疾患、脳出血を患い、その後遺症として視覚視野を3分の1以下まで失うという身体障害者になったという
身体感覚として弱者の視点、人の痛みや悲しみに感応し易くなったという健常者の頃とは違う感受性の変移もあったと思う。
だから私は、理不尽な強者による力の支配に全身で抗い続けるウクライナの人々の痛みと悲しみの声にも感応するし、
弘法大師伝説、四国遍路発祥の地とされる八ツ塚群集古墳の不慮の死を遂げた河野衛門三郎の子供達8人の幼い命を地蔵菩薩として供養する古墳時代の墓所。
お地蔵様たち八体にも手を合わせ祈り、同じ河野一族の命を継承する者として菩提を弔う言葉を呟き続ける(合掌)
墓参の度に御先祖様に供養の祈りを捧げることでは菩提寺の苔むした墓碑の中で幼くして命を落とした小さな魂の悲しみにも感応し、そのまま持ち帰り、
毎朝毎夕、仏壇に向かい父や母やその養祖母そして一昨年夭折した愛する姪の魂と共に祈りの言葉を囁き続けている。
人は死ねば、それで終わりではない。
残された生きている人間が、その人とその魂を想い「忘れないよ」と呟き祈り続ければ
、ずっと死者は、その人の側で生き続けられる。
祈りとは、そのための通信ツールなのだと私は思っている(合掌)
震災の還らぬ魂への鎮魂の祈りは、どうしても自分自身の身体感覚としての祈りを捧げる巡礼者になれる徒歩で、祈りの場所、魂の聖地まで辿り着きたかった。
そのことは同じく11年前の亡き父母の慰霊の四国遍路の歩き通した巡礼の旅で実感している。
ワクチン接種まで感染予防のために部屋に籠り切りで日課の散歩も封印していたので、正直、歩き通すことに一抹の不安はあった。
案の上、歩き始めてすぐ目の前の障害物に気づかず顔面を強打(笑)しばらく痛みに蹲った。
白い杖を空間認知の道具として日常的に使う生活に慣れ、実感するのは、
そっと手を差し伸べてくれる人の温かい心遣いを自然に受け入れ感謝の気持ちと言葉を返す動作が身についてきたことだ。
買い物途中で会う近所の子供たちも「こんにちは」とボ-ル遊びを止めて道を開け笑顔で挨拶してくれる(笑)
ワクチン接種に行く病院に迷い、道を尋ねた若い女性は親切にスマホの位置情報からその病院まで私を案内してくれた。
病院の看護師さんもいつも行く買い物のお店の人もみんな優しい。感謝。感謝。
私は沢山の善意に支えられ生きている。
この日も何度も道行く人から暖かい援助の手と声が差し伸べられた(感謝)
3月11日、歩行距離24.8km。
帰宅したのは、とっぷり日の暮れた9時半でした。
ちゃんと暗闇の歩行の危険を学習して、ヘッドランプと予備の電池を携行して行ったのが役立った。
予備の電池も途中でヘッドランプの灯りが暗く成り始め携行しておいて良かった。
まさに字義通り「転ばぬ先の杖」でした(合掌)
しかし、生かされている我々が前進しないと明るい未来はない。
そのため、祈りもそうだし、出来る行動をしなければならない。
歩いた距離、長すぎるのでは!?
祈りのシルエット、素晴らしい写真!
世界の人たち、亡くなった人たちに届くといいな・・・
[13日 ロイター] - ロシアとウクライナの当局者らは13日、
ウクライナ紛争を巡る交渉でこれまで最も進展があったとの認識を示し
、数日内に何らかの成果が出る可能性に言及した。
ロシア側交渉官のレオニド・スルツキー氏は交渉で大きな進展があったと発言。
「私の個人的な期待としては、この進展が強まり、数日内に双方の共通の見解、文書の署名につながるかポドリャク、スルツキー両氏はほぼ同時にコメントを出した。
2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻はこの日、18日目に入った。
ポドリャク氏はツイッターへの投稿で、ロシアはウクライナの提案に慎重に耳を傾けていると説明。「われわれの要求は戦争の終了と(ロシア)軍の撤退だ。
それについて理解があり、対話が存在する」とした。もしれない」と語った。
さすがロイターです。
ニューズウィークもこのビッグニュースを伝えています。
ロシアは欧米による経済制裁で37兆円規模の資産を凍結されロシアの通貨ルーブルは暴落。
ロシア国内の有力企業も戦争の終結を強く望んでいます。
もちろんロシア国民も。
プーチンは孤立して追い詰められ、もう戦争継続は物理的に無理でしょう?
鬼城さん、待ちに待った明るいニュースですよ。
宇和島城の桜情報ありがとうございます。
ワクチン接種から一週間経って抗体もできた今週半ばに春彼岸の墓参へ行きたいと思っています。
気温も高く春めく陽気で、南予の桜風景、楽しみにしています。
やっと念願だった父母の墓参も叶い嬉しいです。
24Kmの歩行距離は、まったく問題ありません。
私は自分の足で歩くしか移動手段がありません。
また感染流行が拡大傾向にある現状では公共の乗り物による移動はリスクを伴います。
身体障害者の私が生きてゆくためには、
自分の足で歩くしかないのです。
それに幸い、病気になる前に人一倍健康で強靭な足腰を鍛えて来た身体機能の貯金が、
こんな身体障害者になった時に、私自身を活かす保険として機能してくれています。
山と自転車で鍛えた20数年間の身体運動の保険に感謝しています。
身体は正直です((笑)
だから私は身体感覚を伴わない言葉を基本的に信用していません。