Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

てっぺんで秋を探す

2012-09-30 | 風景

 

毎度、紅葉シーズンの書き出しは、この決まり文句で始まってしまう。

「四国の紅葉は石鎚山の天辺(てっぺん)から始まる」

これを、ほぼ十年間続けている(苦笑)

さぁ、今年も色づき始めた西日本一の高嶺を目指そう。

 

 

これが9/28~/29 の台風通過前の石鎚山山頂周辺の紅葉状況です。

山頂西端(西稜)に張ったテントは、夜半からの強風に煽られ終始パタパタパタはためいていました。

紅葉のメカニズムとして色づいた葉っぱは、光合成の最終段階として葉っぱを落とすための準備を始めます。

葉柄の付け根にコルク質の離層という組織がつくられ、養分の行き来はここで妨げられます。

そのため葉っぱの中の養分は茎に移動できなくなり、光合成で生産された糖は葉っぱに留まることになります。

この糖から赤い色素アントシアニンができて、葉っぱが赤く色づきます。

このため色づいた葉っぱは、非常に落葉しやすい状態にあります。

せっかく紅葉のピーク寸前まできていたのに、一晩の強風で一気に丸裸になってしまった年もありました。

さて、この大型台風の通過は、吉とでるか?凶とでるか?

また週明けの台風通過を待って、山へ入ります。

次の紅葉情報をお楽しみに。


 

沈む夕陽に、赤々と天狗岳が赤銅色に染まりました。

なかなか、ここまで赤く染まるのは珍しいことです。

(これに紅葉のピークが重なると、それは見事な紅色の天狗岳となります)

通算180回目の石鎚登拝に、お山の神様からの御褒美でしょうか?

さて、おまけとして山で出会った、なんともつぶらな瞳の犬でした。

昼食中の飼い主の方に了解を得て写真を撮られせてもらいました。

先日のTVニュースで福島の原発事故のために飼い主からはぐれたり避難住宅のため止む無く手放された犬たちを

我が町でも受け入れるため、被災した犬たちと新しい飼い主たちの顔合わせの様子が報道されていました。

どの犬たちも、なんとも不安気に視線が泳いでいるのが印象的でした。

このつぶらな瞳の犬は、きっと飼い主の愛情を信じて充足しているのでしょうね。

 

 


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