a Happy New Year 2016
少し早めの新年の御挨拶です。
私たちの年齢になると家族の不幸が重なるようです。
毎年、送っている人たちへの御挨拶も含めて、
今年の年賀状に使用した画像を掲載させてもらいます。
いいことの三倍くらい厭なことがテンコ盛りだった2015 年でした。
以下の内田樹の言葉が2015年一年を通底した厭な気分を象徴しています。
内田樹 @levinassien
「国民を強権的に支配したい」という政治的欲望と
「金を儲けたい」という経済的欲望が手を組むと今の日本では何でもできてしまう。
「そういうのが好き」という人たちだけでどこかに「異次元のニッポン」作って、
そこで暮らしてくれないでしょうか。
僕たちのことは放っておいてくれて構いませんから。
明けた2016 年には希望の光が射しますように。
願いをこめて。
くっきりと石鎚山系の山並みまで家の窓から見えていました。
そうですね。
絶望しないで前を向いて生きてゆくしかありません。
私たちが抱える不安感は、先が見えないことではなく、
先が見えているからだと思います。
国家神道系の政治家たちは自分たちの欲望を隠さなくなりましたから。
これと貪欲な新自由主義者たちが手を組んでいるから最悪です。
今年は震災から4度目の国政選挙の年です。
また目の前に吊り下げられたニンジンばかりに目を向けていると、
本当に取り返しのつかないことになってしまいます。
安倍内閣の支持率は50%近くまで回復していますからね。
日本人って、自分たちのことは自分たちで考えて決める面倒な民主主義なんかより
強権的な独裁政権によって、みんな右にならえの全体主義の方が心地いいと考え始めているんじゃないか?
と最近、痛切に思えるようになってきました(危ねぇ)
ラッセ・ハルストレムの「ショコラ」でした。
う~ん、この監督って、こんなに上手かったんだ。
何本かハートウォーミングな佳作を撮る監督って印象でした。
すっかり、この一本で見直しました(笑)
オープニングの霧の中の仏片田舎の石畳の街から惹き込まれます。
「猫の泉」や「グラン・モーヌ」を彷彿させる夢のような導入部。
この街を選んだロケーションが全てです。
私たちの中に根強く残る偏見や差別などの頑なな負の感情を癒してくれる寓話世界。
ジョニー・デップが、やたらとカッコ好い。
https://www.youtube.com/watch?v=yQ5FXkDQ6_0