皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
しみ抜き作業と並行して丸洗いの洗い工程(ドライクリーニング)も行う様になりました。
洗い場には、石油系の洗い用の開放式のドライ機とゆすぎ用のドライ機が2台ありました。
前処理(別名下洗い、ブラシング)でワッシャー内の溶剤にて、衿、袖口、裾をブラシがけして
ドライ機に入れ洗います。
洗い→脱液→ゆすぎ→脱液→乾燥 と二工程行っていました。
乾燥は一枚一枚竹の棒にかけ自然乾燥です。
自然乾燥 扇風機の風を当て乾燥(画像は当店乾燥場)
理由は乾燥機にかけると着物の型崩れや袋(八掛が縮む)になりかなりの狂いが起こる事
また蛋白質のしみが硬化して落ちにくくなるので乾燥は自然乾燥です。
乾燥を早める為の扇風機で風を当て換気扇にて換気していました。
しみ抜き作業も水処理に進みました。
クリーニング店等では、現在もマルセル石鹸を使用している所もありますが、
師匠はマルセル石鹸はアルカリ性が強く汚れ落ちが良いですが
スプレーガンではゆすぎづらい事と生地に残留すると
経時変化による黄変のリスク防止のため化粧石鹸を推奨していました。
化粧石鹸は100円位の物で充分でメーカーはといません。
確かに化粧石鹸で手洗いや洗顔しても肌荒れしませんので理にかなっています。
水処理を覚えて最初のハードルは、やはり輪じみです。
特にのりの強い胴裏です。
昭和40年代までは、非常に呉服業界も需要が多くて販売好調でした。
胴裏は、羽二重が多く生地の評価は目方で価値が決まります。
少ない絹に増量といってたっぷりの糊を含ましていました、
これがくせ者で後日、全体に黄変を生じます。また洗い張りをすると糊が取れ
薄っぺらな胴裏になります。
皆さん虫干しをしない為に胴裏が変色したと嘆いておりましたが、
この頃の胴裏はほとんどの物がそうです。
この糊はしみ抜き後霧吹きでぼかしても輪じみが生じ、なかなか輪じみを取れず一苦労しました。
今では三種類位のやり方を編み出し対処していますが、この増量胴裏にはほとほと泣かされました。
しみ抜き屋をしていると和裁士の方たちも胴裏にしみを付けたと来店されるので
ご苦労なさっている事が容易にわかります。
着物のしみ抜きやお手入れでお困りな方や
洋服のしみやメンテナンスでお困りな方は
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗を是非ご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時
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