皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
着付け師の方から夏大島単衣の掛衿と上前、袖の黄変しみがありしみ抜きの
ご依頼ですが、持ち込まれた着物が他店で丸洗い済みな事がわかりました。
夏大島単衣
白地に黒の絣柄の薄地の夏大島単衣です。
夏大島単衣掛衿 衿ヤケ(黄変しみ)
夏物の為に着用時に汗が付いて、お手入れに出した業者がドライクリーニングで
洗って、汗処理をしていない為に、保管後に黄変しみが発生しました。
夏大島単衣上前 黄変しみ(食べこぼし)
上前に食べこぼし(たんぱく質)のしみが付いています。
夏大島単衣左内袖 食べこぼし黄変しみ
左内袖にも黄変しみがあります。
夏大島単衣掛衿 しみ抜き後
白地の夏大島ですが、黄変しみ抜きをすると、黒地絣柄から色泣きするので、
黄変しみ抜き後に、色泣きした色抜きを行うのでしみ抜きの手間が倍掛かります。
更に色掛けをしますが、生地が薄い為に色掛けは表側と裏側と二度行い為に
こちらも手間が二倍掛かります。仕立て上がりの場合一部解いて、色掛け後に
補修縫いを行わないといけません。明治生まれの祖母の時代は皆さん和裁が
出来たので、しみ抜き屋さんもしみ抜き作業時に解いても、解きっぱなしでも
クレームが来る事は有りませんでしたが、今の時代は和裁が出来る方がいない為に、
解いた人間が責任をもって補修縫いをする事は当たり前の事です。
夏大島単衣上前 しみ抜き後
夏大島単衣左内袖 しみ抜き後
上前と左内袖の黄変しみ抜きを行い綺麗に落としました。
夏大島単衣 仕上げ後
以前の丸洗い時にプレスをしていたので、簡易のプレスをしてお返ししました。
着物と洋服のお手入れは
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。
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