きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業107年 きものお手入れと洋服のメンテナンス店 一級染色補正技能士の仕事事例と日常生活 

他店での直らなかった部分絞り附下袷のしみ抜き 色掛け(色修正・染色補正)正絹素材

2022年12月10日 | 着物(他店で直らなかった品物)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

お客様がピンク地で部分絞りの附下袷が掛衿がヤケて黄色くなっていたので

ある呉服店に相談に行く丸洗いとしみ抜きと撥水加工を勧められたので

依頼して出来上がって来た品物を見た所、あまり直っていなかったので

当店に改めて相談にいらっしゃいました。

部分絞り附下袷(イメージ画像)

品物は直ぐにお返しした為にありませんが、似た画像を貼り付けました。

部分絞り附下袷(イメージ画像)

画像が無い為に文章での説明になります。

掛衿が汗でヤケて黄色くなっていて、衿ヤケをしみ抜きして、黄ばんだ部分が

まだ残っていて、更に地色が脱色していました。一部分に色掛けをしていましたが

筆で色掛けをしていて、色むらになっていました。

上前の衽の部分に小豆粒の黄変しみがしみ抜きをしなくてそのまま残っていました。

お客様にお聞きした所、見積りで下記の金額を出されたそうです。

丸洗い       3.000円

掛衿ヤケ直し   11.000円

上前黄変しみ抜き 11.000円

撥水加工     18.400円

       計 43.400円

加工代はお客様がご納得してお支払いになったので、当店としてはコメントは

控えますが、少なくとも上前の黄変しみは落ちていないのに、加工代払ったのは

お客様が可哀そうに思います。

掛衿の脱色はお客様の目の前で色掛けを行い、補正しました。

お客様は目を丸くして驚いいました。

一般的に呉服店で丸洗いやしみ抜きや撥水加工を行っている所は無いと思いますので

加工業者が下請けをしていると思いますが、あまり腕の良い業者出ない事が分かります。

またこの呉服店の仕立ての加工代金も教えていただきました。

仕立て料金

袷     120.000円

単衣  100.000円

長襦袢   50.000円

この様な金額とお聞きしました、

札幌市内の百貨店の仕立て代の三倍以上の金額です。

一時あった訪問販売で独居老人に高額の羽毛布団を売りつけていた悪徳業者を

思い浮かびます。

 

今回のお客様はどの様な経緯でこの呉服店を訪れたかは、分かりませんが

呉服小売店の減少や、お客様も親や先輩からの引継ぎが無い事で、騙される事が

無い事何よりでしたが、いつの時代も悪徳業者がいない事は無かったと思います。

良心的な業者も少なからず居ますし、このブログも着物や洋服でお困りの方への

情報発信と道しるべになり少しでもお役に立てる事が出来て来た事を少しずつ

肌で感じる事が出来て来ていますし、続けている事の原動力になっています。

これからも、「きものと洋服でお困りのあなたのへ!!」メッセージを

届ていきたいと思います。

 

着物と洋服のお手入れはと

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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