きものと洋服でお困りのあなたへ !!

創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

他店で直せない作家物小紋単衣 衿ヤケ 汗抜き・色掛け(色修正・染色補正・染直し)正絹素材

2024年06月14日 | 着物(他店で直らなかった品物)

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

先日のイベント「札幌きもの遊び」できものお手入れのトークを聞いていただいた

お客様より作家物小紋単衣を他店にお手入れを出して直らなかった、掛衿と袖口のヤケを

直して欲しいとのご依頼です。

作家物小紋単衣(小紋染師 鷲津義雄作)

まずは小紋単衣と残布があったので見せていただくと小紋染師の鷲津義雄の製作が

分かりました。あと残布に落款が残っていました。この小紋を仕立てた和裁士さん

ですが、本来ならば、下前の衽か元衿に落款を入れる仕立てを行うのが、本来の仕立て

の方法と思われますが、断ち損なったのか、知識が無いのかとても驚きました。

きものカルテ

昨シーズンに作家物小紋単衣を着用後にお手入れをせずに保管していて

今シーズンに着用しようと検品すると掛衿が赤くヤケていたので直してもらおうと

お手入れ店を通販サイトで探して本州の業者に何度かメールのやり取りをして

幾つかの提案をいただき後に丸洗いと汗処理を依頼して納品されたので検品すると

全体的に収縮(ちぢみ)したので、再度に仕上げ依頼をした所、直らないと

も戻って来たとお聞きしました。

きものカルテから作業内容は丸洗い・仕上げ、汗抜きときものキーパーとなっています。

掛衿を汗抜きしましたが、変色しているので汗抜きをしても変色は直らない事と

修理(色掛け・染色補正)は不要と確認済みとなっています。

作家物小紋単衣(小紋染師 鷲津義雄作)

着用時に掛衿に汗が付き汗抜きをしないで保管したので、変色したので、着物を長く着用

するためには着用後のお手入れが必要です。汗処理後に色掛け(色修正・染色補正・染直し)

で補正する方法もありますが、仕立てで元衿を断って掛衿分を取り日焼けした掛衿を

元衿に持っていく方法もありますが、今回は色掛け(色修正・染色補正・染直し)での

処理を行います。

作家物小紋単衣(小紋染師 鷲津義雄作)袖口ヤケ

袖口の汗の付着により少し赤っぽくなっています。

作家物小紋単衣(小紋染師 鷲津義雄作)掛衿 色掛け(色修正・染色補正・染直し)後

たたき染の小紋の色掛けは少々厄介ですが、何とか綺麗に補正出来ました。

作家物小紋単衣(小紋染師 鷲津義雄作)袖口 色掛け(色修正・染色補正・染直し)後

作家物小紋単衣(小紋染師 鷲津義雄作)仕上げ後

全体的に収縮しているとの事ですので、仕上げ(プレス)も行い、綺麗に仕上がりました。

 

今回はネットでお安い業者に依頼して収縮したので、再直しがあったので2度の送料が

掛かった事と問題が解決しない加工代金を払った事を考えていただきました。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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