皆様こんにちは
山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。
しみ抜きの水処理にも少しずつ慣れ、次は酵素処理、黄変抜きと続きます。
黄変しみとは、生地に付着した汚れや汗、しみの成分を適正処理ぜずに取り除かずに
放置した為にしみの成分が酸化して黄褐色になったものをいいます。
しみ抜きは、まず油性処理を行い、油分を落とし、次に化粧石鹸にて水処理を行います。
食べこぼしや古い血液には、蛋白質が残っているので、蛋白分解酵素にて処理します。
この酵素処理をしないと黄変が落ちづらくなります。
油性の処理と蛋白質の処理が不十分だとお互いが、ガード加工の役目をするので
その後の黄変抜きの為に酸化漂白を行いますが十分機能しません。
酸化漂白はたくさん処理の方法がありますが
現在では高性能な薬剤もありますが古くは過マンガン酸や過酸化水素と炭酸マグネシュウム法等ありますが
泉州生洗いでは、ビホワイトと言う薬品と過酸化水素水を使用していました。
加熱方法は和裁用のコテを上手使い加熱をしていました。
何度か繰り返しますが、抜けた後、酢酸で中和しします。
その後水のスプレーガンにて、良くゆすぎ、ドライヤーで乾燥します。
最初は黄変を上手く抜けないことが多く難儀しました。
コテの使い方によっては生地を傷めてしまったりします。
黄変抜きをすると、地色が抜ける事も有ります。
色が抜けた物は色掛けをします。
しみ抜きをする時には、色々と薬剤が必要になりますが、
この薬剤を必ず中和とゆすぎきる事が特に重要になります。
薬剤が残留していると、後日経時変化により必ず黄変になります。
この事を防ぐ為にスプレーガンの使い方にも洗い(しみ抜き)法とゆすぎ法ぼかし法が有ります。
用途に応じた使い分けをしています。
この頃に、師匠より賜った言葉ですが、
「着物の生産地の職人は出荷前の物を扱っているが、作業した商品は出荷後に
二度と自分の所の戻ってこない、心無い職人は使用した薬品を充分ゆすぎ出さない。
半年、一年後にどうなっても(経時変化による黄変化)自分のところに帰って来ることはない。
しかし三ツ屋君の店は看板を出しのれんを出している。
君が手を掛けた仕事は必ず戻って来る、半年、一年後に持ってきてお客様に
これ前におたくでやって頂いたんだけれどと言い寄られたら君はどうする?
どうにも出来ないやろ。
我々のやっている仕事はしみ抜き屋だ、しみ付け屋ではないんだよ。」と言われました。
自分の仕事に責任を持ちなさい。 と言う強い心構えとメッセージをいただきました。
今では自分の職人としての支えになっている魔法の言葉です
着物のしみ抜きやお手入れでお困りな方や
洋服のしみやメンテナンスでお困りな方は
厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる
山三 三ツ屋染舗を是非ご用命下さい。
〒062-0902
札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号
電話011-811-6926 FAX011-811-7126
メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp
ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp
営業時間 平日(月曜~土曜) 午前8時~午後6時
休日 日曜 祝日
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