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創業106周年きものと洋服のお手入れ専門店 一級染色技能士の仕事事例と日常生活

クリーニング店で直せない品物 シャツ(ユニバーサル ティッシュ製)ドライクリーニングによる脱色 色掛け(色修正・染色補正) 綿素材

2023年10月26日 | コラム

皆様こんにちは

山三三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です。

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

クリーニング店がシャツのクリーニングに依頼を受けて自社工場でドライクリーニングで

洗った所、前立ての部分の脱色を見付けました。受け取った方も洗い前の検品係も脱色は

気が付かなかったとの事でした、自社工場では脱色を直せないので当店に何とか色掛け

(色修正・染色補正)をして直して欲しいとのご依頼です。

シャツ(ユニバーサル ティッシュ製)

シャツ(ユニバーサル ティッシュ製)品質表示

素材 綿100%となっています。

洗濯表示 液温は40 ℃を限度とし、手洗いができる、塩素系及び酸素系漂白剤の使用禁止、

タンブル乾燥禁止、底面温度150 ℃を限度としてアイロン仕上げができる、石油系溶剤による

ドライクリーニングが出来る(溶剤に2%の水添加)弱い操作のウエットクリーニングができる、

となっています。

シャツ(ユニバーサル ティッシュ製)前立て表・裏 脱色

石油系溶剤でドライクリーニングで洗ってプレスをしている所で脱色に気が付いたそうです。

脱色の付近に油しみも残っています。ドライクリーニングによる脱色事故は時々見かける事が

あります。原因はパーマ液による物や消毒液のアルコールや塩素系消毒剤や洗濯用の漂白剤や

ヘアブリーチによる脱色でもありますが、ドライクリーニング前は脱色していなかったので

クリーニング業者が悪い事になってしまい、泣く泣く弁償をした業者は多数いると思います。

シャツ(ユニバーサル ティッシュ製)色掛け後

表裏に色掛け(色修正・染色補正)を行い,綺麗に直りました。

お客様に納品前に、色掛け(色修正・染色補正)を行って、納品すれば余計なクレームによる

トラブル無く納品が出来ます。

日本の衣類文化に着物があり特にてまひまを掛けて製作される友禅染、特に京友禅では

沢山の工程を経て製作されます。人が製作する以上ミスがありたくさんの原因があります。

故障を修繕しなければ、そのままB級品(B反)となり正規の料金がいただけない為に

故障を修繕してA級品に戻す職業が染色補正(しみ抜き・シミ落とし・直し屋)の仕事です。

染色補正の技術を着物の丸洗い(クリーニング)に持ち込んだ私の師匠やクリーニング業に

応用した先人の職人達がいます。彼達から学んでしみ抜きや色掛け(色修正・染色補正)の

補正の技術をクリーニング業界に活かして行く事もこれからの業界の課題になって行きます。

着物で培った技術を洋服や他の洋品にも活かして行く事がこれからの進んで行く道に

なると確信しています。

 

着物と洋服のお手入れは

厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる 

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

〒062-0902

札幌市豊平区豊平2条2丁目2番20号

電話011-811-6926 FAX011-811-7126

営業時間 9:00~18:00

休日 日曜・祝日

メール mitsuyasenpo@train.ocn.ne.jp

ホームページ http://328senpo.sakura.ne.jp

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