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手描き友禅染名古屋帯 長期保管による移染 しみ抜き 正絹素材

2020年04月17日 | 帯(しみ抜き・丸洗い・水洗い・洗い張り)

皆様こんにちは

山三 三ツ屋染舗の三ツ屋邦孝です

いつも当ブログをご覧いただき誠にありがとうございます!!

仕立て上がりの手描き友禅染名古屋帯を長期間保管していて

着用しようとした所、柄の部分から出た緑色の染料が移染していた為

しみ抜きをして欲しいとのご依頼です。

手描き友禅染名古屋帯

手描き友禅染名古屋帯 お太鼓部分の移染

手描き友禅染名古屋帯手 前柄 移染

緑色の黄色い染料が移染しています。

柄の部分は手描きで色差しをしています。

緑色の葉の部分の染料が畳んで長期保管していて湿度が原因て他の部分に

移染していきました。以前に手描き友禅の工房を見学した事がありました。

下から電熱器で乾かしながら筆で染料で描いている所を見ましたが、その後に

蒸し箱で熱を掛け色留めをした後に友禅流し(水元)をして余分な染料を

洗い出していなければいけないのですが、水元を怠ったと思われます。

本来ならば解いて洗い張りをして余分な染料を洗い出したかったのですが

一度も締めるていない名古屋帯という事なので解かないでしみ抜きで

処理していきます。

手描き友禅染名古屋帯お太鼓 しみ抜き後

手描き友禅染名古屋帯手柄 しみ抜き後

移染した染料を色素除去剤を付けて処置後に水で薬剤をゆすぎ出していきますが

緑色の柄が水が付いた後に色が流れ出す所を目撃しました、これでは移染して

当たり前な事がわかりました。解かないで1箇所ずつしみ抜きをして処理を

していった為に手間がかかってしましました。

手描き友禅染名古屋帯 しみ抜き後

綺麗に仕上がりました。

 

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厚生労働大臣認定一級染色補正技能士のいる

山三 三ツ屋染舗にご用命下さい。

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