思いつくまま感じるまま。

身辺雑記です。
何でもありの記録
HN天道(てんとう)

昔話と男と女

2006年12月07日 | Weblog
昔「アルサロ」というのがありました。
アルバイトサロンの略かもしれません、素人の女性がアルバイトで働く夜の社交場という意味かもしれません。
実際には素人の女性なんかおりません、皆この手の店を渡り歩いています。

学生時代にそこでしばらくバイトで働いたことがあります。
ドアボーイであったり、お盆を片手に酒の注文に応じるボーイさんであったり、バックヤードでオードブルの盛り付けをやったり、結構楽しかったです。

店が開く前に全員集合してマスターが点検します。
爪の手入れはちゃんと出来ているか、時事問題など最低の勉強をしているか、新聞は読んでるか、とか。
そんな教養を身につけている人はおりませんでしたが。
学生街なので大学の教授さんもたまに遊びに来ます。
そんなときも退屈させないために話題に上手に付き合う必要があるからといってました。

私にも個人的にマスターからお話がありました。
「君は学生だし将来ある身だから、あまり深入りせんように」
つまり店の女の子とややこしい関係になるなよ、ということでしょう。

男はこんな店で好き勝手なことを喋りまくって気分よく、女に持てた気分で帰ります。

水商売に携わる女性は訓練されていますから、男は上機嫌になれます。
そんな社会で生きてきた女性のほうが実際には男なるものを理解しています。
しかし、実社会ではそうは行きません。
男が本音で言いたい放題を言ったりすればたちまち顰蹙を買います。

恋とか不倫とか性が絡む問題は別です。
それは牡と雌という本能的な関係です。
しかし、それ以外のところでは男と女はやはり別個の集団で生きているような気がします。
長い歴史と文化とかがあって生きる世界が自然に分かれているような気がします。
夫婦の間でも長く一緒に暮らしても、男同士のようにツーカーでは通じません。
お互い理解しているつもりでも、とんでもないドンデン返しがあります。

女性の社会集団に男が一匹紛れ込むと、迷惑とは思われないまでもなんか異質なものが一匹いるぞという目で見られます。

女房が関係しているサークルにも紛れ込んでいる少数の男がいるみたいですが、やはり異質な生き物がいるといった感触で捕らえているような感じが伝わってきます。

やはり男社会と女社会の大きな壁があるように思えます。

ワンコールワーカー

2006年12月07日 | Weblog
今朝のテレビで「ワンコールワーカー」という言葉を聞いた。
文字通り日雇い派遣、派遣会社から携帯やメールで1日仕事を指示される。
30代の人達の間で急増しているそうだ。
パート労働と掛け持ちでやっている人も多いという。

いわば使い捨て労働で、その人達の月収は6万円から20万円だという。
毎日仕事があるわけではない。
派遣会社も年金保険料も福利厚生も必要の無い格安労働でピンハネして潤う。
その日暮らしのワーキングプア、働いても暮らしはどんどん苦しくなる。
技術も能力も身につかないから浮き上がる術もない。
やがてはホームレスになる。

30代の人達といえば、これから大量退職が始まる団塊の世代といわれる人達の子供たちだ。今のところは親の脛をかじって生きているのだろうか。
10年後20年後に何が待っているのだろう。

国の舵取りは間違っていないのだろうか。
民間企業を活性化して国際競争力を高めればそれが国民の幸せに結びつくと考えている。
しかし賃金は低く押さえつけられているし、国民の税金負担も増加している。
医療費も増加しているし、各種福祉も切り捨てられ国民負担は増加している。

一方大企業は空前の利益を上げて法人税も軽減される。

経済格差が増大し続ける。
「美しい国」になっていく予感は微塵もないような気がする。