2014年夏、2015年夏と続けて釧路に行った。北海道の印象を簡単に言えば、『寂寥の靄の中にひっそりと佇んでいる』。町の喧噪も遠く別世界の反響に聞こえる、目にする風景は幻影のようだ。
ユーチューブで釧路から厚岸まで電車に乗った。意外と遠い。車窓から見る厚岸の街並は昔写真で見た南米アルゼンチンのウシュ・アイアに印象がそっくりだ。・・・最果て!幻想の街。
このような処で生まれ育った人の感性はおそらく山谷多く草深い、それでいて古代の歴史の残影が其処かしこに見られる九州で生まれ育った者と根本の処で異質ではないか?と思う。九州は物の輪郭が鋭く光が強い、キラキラする夏、まばゆい空、積乱雲、暑く生い茂る木立や深い草、遠くに眺める九州山脈さえもカゲロウに揺らぐ。北海道は総てが靄の中に遠のいて霞んでいる。こだましか還ってこないような空気。
趣味でバロック・リュートを弾いている。このような楽器には釧路が最適だ。九州は少し雰囲気が違う、琵琶の方が嵌る。
死して後、亡霊となって野付半島、別海の機関車の置いてあった公園、釧路の小ぬか雨の中、厚岸のコンキリエの丘、の青い靄の中を彷徨い歩こう。
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ユーチューブで釧路から厚岸まで電車に乗った。意外と遠い。車窓から見る厚岸の街並は昔写真で見た南米アルゼンチンのウシュ・アイアに印象がそっくりだ。・・・最果て!幻想の街。
このような処で生まれ育った人の感性はおそらく山谷多く草深い、それでいて古代の歴史の残影が其処かしこに見られる九州で生まれ育った者と根本の処で異質ではないか?と思う。九州は物の輪郭が鋭く光が強い、キラキラする夏、まばゆい空、積乱雲、暑く生い茂る木立や深い草、遠くに眺める九州山脈さえもカゲロウに揺らぐ。北海道は総てが靄の中に遠のいて霞んでいる。こだましか還ってこないような空気。
趣味でバロック・リュートを弾いている。このような楽器には釧路が最適だ。九州は少し雰囲気が違う、琵琶の方が嵌る。
死して後、亡霊となって野付半島、別海の機関車の置いてあった公園、釧路の小ぬか雨の中、厚岸のコンキリエの丘、の青い靄の中を彷徨い歩こう。
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