小説家の大江健三郎氏が3日亡くなられました。メディアでは昨日発表されたのですが、その前日にはネットの情報で知っていました。35年ほど前、神戸で講演会があり、聞きに行ったことを思い出します。そのころ関西にいたので、関西住まいだった司馬遼太郎さんの講演会にも出かけました。それに金田一春彦氏のものも。金田一氏の話は愉快でした。息子の秀穂さんもうまかったです。
大江氏がノーベル賞を獲得された後だったので、全国で講演されていたのでしょう。彼の熱烈なファンである友人のMさんは、「障害のある子の話に触れないで、涙が出るから」と言うのです。私は息子さんの光さんの音楽の才能がすごいと話しただけでしたが。ファンというものはそういうものなのでしょうか。「死者の驕り」を読んだりしましたが、才能はすごいと思いました。
講演会で一つ覚えていることがあります。大江氏の出身高校は松山東高校。その前身の旧制中学を正岡子規が卒業していることを嬉しそうに話されました。話をしている間は上着のボタンを嵌めたり外したりして話される癖がありました。子規の後輩である大江氏も東大に行かれました。
昨日のニュースによると、彼は別の高校にも在学されていて、転校されたようです。その高校で発表された詩が発見されたようです。その詩にとても高校生が使うことはないような難読文字があり、驚きました。
昨日は扇千景さんとイトーヨーカドーの創業者の伊藤雅俊氏の訃報もありました。同じ日に有名人3人の訃報があったのも珍しいと思います。
今年の庭木剪定もようやく今日で終わりそうです。5人で3日かかります。樹齢100年近い松が枯れたのは残念でした。昨年も樹齢100年の柊が枯れてしまいました。その後に何を植えるかは庭師さんに任せています。最下段の紅梅の写真は月も入れたつもりですが、ボケました。
枯れた松は上から少しずつ切断
もう終わっている我家の紅梅