先日、横山美保子歌集 「ひかりの梯子」が送られてきました。岐阜県歌人クラブ紙でお名前は拝見していますが、面識はありません。私にまで飛騨の歌人から送られて感謝です。まずタイトルが素敵です。昨年も一昨年もあちこちから毎年のように歌集の贈呈を受けています。
作者は昭和28年生まれ。角川書店発行 174頁。
飛騨の方らしい飛騨のお祭りの歌からとりあげてみたいです。
古里のまつり行列知らぬ間に少女の私も一緒に見ている
梅雨の晴れ間空よりひかり梯子下り早く上がれと我を誘う (タイトルはここから)
読み物が読まれぬままに積まれゆく視力低下に反比例して
奥飛騨に遅き春きて桜の下に包まれにくる
ニュートリノの研究者らとゴンドラごと異空間へと吸い込まれゆく (スーパーカミオカンデ見学会)
雪像のろうそく今年も並びたる静かなる町の「三寺まいり」
何かしら役目があるならもう少し生きたしと思う母はなくとも
この歌集は岐阜県歌人クラブ会長の桐山五一先生にも送られていると、先生からのメールで知りました。先生は元高校英語教師。英訳してみたと、メールを下さいました。先生はご自身の作品を毎月英訳して、送信下さいます。ウクライナ戦争への反戦歌は世界に訴えてほしいです。
以下は、桐山先生による横山さんの歌集作品の英訳
「行くと言えば朝から待ちいし母のこと思い出しつつ古里目指す」
I am aiming at my hometown, where mother once waited for me all morning expecting my words to visit her.

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