月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

愚痴愚痴

2011年05月02日 21時14分46秒 | 仏々相念(住職日記)

難しくなります・・・

 

若い世代だけではないのでしょうが、仏さまに対する思い、お寺に対する思い等が薄れてきています。

一番は、私(僧侶)の態度が問題なのでしょうが、

この様な状況のなかで如何にお寺を運営したらいいのか悩まない日はありません。

 

ある村の若い世話役さんに配布物のお願いをしたところ、意にそぐわない感じを受けました。

「これぐらいのこと・・・」って思うのはこちらの都合で、その方におかれましては自分の時間を邪魔されるしんどさもあるのでしょう。

難しくなるな~・・・

辛いけれども、しんどい決断をしなければならない時が来たのかな~・・・

 

ず~っと思っているのです。

何もかも捨てて一人の門徒としてお聴聞させていただいたらどうなんだろう・・・って。

僧侶も一人の門徒であることに違いはないのですが、正直、お寺を抱えるしんどさに潰されそうになります。

腹の中が煮えくりかえるような事でも一歩引き頭をさげてきた自分がいました。

寺や本山のためと思いながら、どこまでも自分が可愛いからなのですが・・・

 

夕方、本堂のお荘厳を整えさせていただきながら、ふっと雑巾を持つ手が止まるのです。

阿弥陀さまのお姿を拝見させていただきながら、

「オレ、どうしたらいいのでしょう・・・いつも心のどこかでこの優しくて温かい空間を重荷にしています。」

 

上手く行くときには自分の手柄で有頂天、つまずけば他のモノの所為・・・

こんな私が何とか生かさせていただけるのもこの優しい空間があればこそなのに・・・

駄目住職で申し訳ない。

 

お荘厳を終え居間で休んでいますと電話が鳴ります、

「Mちゃんです!」

「Mちゃん!先日はお疲れ様でした。ありがとうございました!」

こんな住職を支えてくださる総代さんです。

口癖は、「お寺さんのことですから・・・!」

我事のように力を貸して下さいます、どんなにしんどくてもどんなに嫌なことを言われることがあっても・・・

弟や妹に接する姉のようにこの住職と坊守をささえてくださるのです・・・

ホッとして力が抜けるような気がしました。

Mちゃん・・・ありがとう!

オレ、一人で寺を抱えているような気でいました。

どこまでも自惚れて仕方がありません。

 

押し潰されそうになるオレを支えてくれる方がいるじゃないか・・・

潰れてたまるか・・・潰してたまるか!

 

歯を食いしばり明日も生き抜こう!


母の味のはなし

2011年05月02日 08時44分15秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
昨日、何でもない時間に、ひょっこり娘から電話がありました。

「作ってもらいたいもの思いついたけん、電話したんよ~」

3月末に家を出て以来はじめて帰省する娘には、明日からの3日間が何よりの楽しみのようです。

この1ヶ月、がんばって自炊しているようですが、賃貸マンション故に揚げ物やお魚料理はしにくいでしょうし、まだレパートリーも多くありません。

ひとりでお料理しながら、いただきながら、やっぱりいろんなことを思うのでしょうか。

わたしの作るお料理なんて、ほとんど毎日《一期一会の創作料理》みたいなものなのに…

その味を思い出してくれるのでしょうか。

連休中はお寺も忙しいので、特別なことはできませんが、
まあ、せめて娘のリクエストには応えてあげたいなあと思い、尋ねました。

「で、何が食べたいの?」

「オムライス!」

……だそうです。

わたしのオムライスは有名洋食店のシェフが作るような、ふわっとろっのオムライスではありません。
薄焼き卵にケチャップライスをくるむという、超オーソドックスなオムライスです。

なのに、これがいいのだそうです。
おかしなものですね。

明日は腕によりをかけて(?)、オムライスをこしらえましょう!!

きっと、賑やかな食卓になるでしょう!!


そういえば…
わたしも母がこしらえてくれるオムライスが好きだったな…
できあがったオムライスの上に、ケチャップで好きな絵や文字を書かせてもらって…

やっぱり、我が家ではオムライスが母の味なのかもしれませんね!!