難しくなります・・・
若い世代だけではないのでしょうが、仏さまに対する思い、お寺に対する思い等が薄れてきています。
一番は、私(僧侶)の態度が問題なのでしょうが、
この様な状況のなかで如何にお寺を運営したらいいのか悩まない日はありません。
ある村の若い世話役さんに配布物のお願いをしたところ、意にそぐわない感じを受けました。
「これぐらいのこと・・・」って思うのはこちらの都合で、その方におかれましては自分の時間を邪魔されるしんどさもあるのでしょう。
難しくなるな~・・・
辛いけれども、しんどい決断をしなければならない時が来たのかな~・・・
ず~っと思っているのです。
何もかも捨てて一人の門徒としてお聴聞させていただいたらどうなんだろう・・・って。
僧侶も一人の門徒であることに違いはないのですが、正直、お寺を抱えるしんどさに潰されそうになります。
腹の中が煮えくりかえるような事でも一歩引き頭をさげてきた自分がいました。
寺や本山のためと思いながら、どこまでも自分が可愛いからなのですが・・・
夕方、本堂のお荘厳を整えさせていただきながら、ふっと雑巾を持つ手が止まるのです。
阿弥陀さまのお姿を拝見させていただきながら、
「オレ、どうしたらいいのでしょう・・・いつも心のどこかでこの優しくて温かい空間を重荷にしています。」
上手く行くときには自分の手柄で有頂天、つまずけば他のモノの所為・・・
こんな私が何とか生かさせていただけるのもこの優しい空間があればこそなのに・・・
駄目住職で申し訳ない。
お荘厳を終え居間で休んでいますと電話が鳴ります、
「Mちゃんです!」
「Mちゃん!先日はお疲れ様でした。ありがとうございました!」
こんな住職を支えてくださる総代さんです。
口癖は、「お寺さんのことですから・・・!」
我事のように力を貸して下さいます、どんなにしんどくてもどんなに嫌なことを言われることがあっても・・・
弟や妹に接する姉のようにこの住職と坊守をささえてくださるのです・・・
ホッとして力が抜けるような気がしました。
Mちゃん・・・ありがとう!
オレ、一人で寺を抱えているような気でいました。
どこまでも自惚れて仕方がありません。
押し潰されそうになるオレを支えてくれる方がいるじゃないか・・・
潰れてたまるか・・・潰してたまるか!
歯を食いしばり明日も生き抜こう!