お仏具の一つ一つ・・・
優しいお母さんのご縁でした。
温かい微笑みに我事として涙して下さる、そんなお方でした。
優しいお顔のお写真を拝見しながら、懐かしいな~・・・
家がリフォームされていました。
畳みの部屋も全部フローリングになっていました。
でも、お母さんが大切になされていたお仏壇の周りはあまり換えることもなく壁紙を整えておられるくらいにされていました。
お仏壇の前、半畳だけは畳を残しておられます。
「ご住職に座っていただくのに、ここだけは畳を残さんといけん。」とまで言っていただき恐縮したことです。
お母さんが大切にお扱いなされたお仏具・・・
今、それを受け継ぎ見よう見まねでお飾りしながら何を思われるのでしょう・・・
よくぞ、受け継いで下さいました。
捨ててしまっても可笑しくない時代・・・
折角リフォームするんだから綺麗さっぱり・・・
「え~い、これも捨ててしまえ!」ってホッポリ出される話もあるようなないような・・・
よくよくのご縁で、ここを残して下さったお陰で合わさん私の手が合わさせていただいたことです。
今、私もそのお仏具を手に取らせていただきながら背筋が伸びる思いでした。