月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

注目の的のはなし

2011年05月13日 22時43分21秒 | ふうわりふわり(坊守日記)

毎朝のウオーキングコースの運動公園で、いつも4、5人で連れだって歩かれていらっしゃるシニアのおじさんグループにお会いします。

といっても、すれ違う時に「おはようございます」とご挨拶するだけなのですが・・・

今日は出かける時間が少し遅くなり、おじさん方はもう歩くのを終えられて、あんずの木の下のベンチで休んでおられました。

通りすがりに「おはようございます」とご挨拶すると・・・

グループの中のお一人が声をかけてこられました。

Aさん:「毎日よう歩いとるねえ」

わたし:「は~い。皆さんも毎朝歩かれていらっしゃるんですか?」

Aさん:「そうそう、わしらはボケ防止よ!」

Bさん:「いらんこと言いもって歩くのが楽しいんよ!」

わたし:「足も動かし、口も動かし、いい運動になりますね」

Aさん:「ところで、あなた妊婦さんかな?」

わたし:「は?」(いきなりびっくり!)

Aさん:「妊婦さんも運動せんといけんらしいけんね~」(情報通ですね)

わたし:「え?・・・違いますけど・・・」(ホントに違うんです~)

Aさん:「妊婦服みたいなの着とるし、みんなであの人は妊婦さんじゃと、議論しとったんよ」(議論って・・・)

わたし:「はあ・・・」(確かにジャンパースカートやラクなワンピースをよく着ていますけど・・・マタニティーウエアではありません・・・)

Cさん:「わし一人、妊婦さんじゃないと言うとったんよ。妊婦さんなら、階段を上がってくるはずはないけんねえ」(素晴らしい着眼点ですね)

わたし:「はあ・・・そうですねえ」(百段もある階段は妊婦さんは無理ですよね)

Dさん:「ほな、なんで歩いとんさるの?」(気になりますか?)

わたし:「まあ、ダイエットですかねえ」(妊婦さんにみられないように・・・?)

Dさん:「そうかな」(そうなんです!)

Cさん:「これで解決したなあ」(おめでとうございます・・・)

 

まあ、こんな風に議論されているなんて露ほどにも思わず…

知らないところで心配していただいてたのでしょうか…

 

しか~し、妊婦さんに見られるとは・・・

服のせいだけではないでしょう。

余程フォルムがふっくらしているのかなあ。

いえいえ、妊婦さんのように幸せそうな顔に見えたのでしょう!

きっと・・・多分・・・だといいな・・・

 

 


交通安全

2011年05月13日 19時46分48秒 | 仏々相念(住職日記)

どうなんでしょう・・・

 

今日の愛媛新聞の投稿欄にテロ首謀者殺害についての投稿がされていました。

「復讐からはなにも生まれない・・・」

世の中には素晴らしい生き方ができる方がおられるのです。

 

長い年月、この首謀者を追いかけてこの日を迎えた。

多くの命が亡くなったビルの跡地では、多くの人の歓声が上がったという・・・

殺害した報道を聞き歓声が上がる姿を見聞きし違和感を感じたという・・・

人が死んでなんで・・・って思われるのでしょう。

 

「あの首謀者が死んだからって息子が帰ってくる訳ではありませんから・・・なにも晴れません、ただ、一つの区切りが着いたという感じでしょうか」ってニュースでコメントされていた方もおられた。

 

どうなんでしょう・・・

私がもし、愛する人を殺害された当事者になったとき、どうなるのでしょう・・・

怒り・憎しみに心が奪われ、手に殺害の道具を持っているかもしれません・・・

一つの区切りをオレがって思うのかもしれません・・・

殺害された報道を聞き歓声を上げているかもしれません・・・

 

私がもし、殺害される当事者になったとき、どうなるのでしょう・・・

そりゃ、残念でしょう!なんでこんな状態で死ななければならないのかって思うことでしょう・・・

でも、だからといって愛する人に加害者になることを望むだろうか・・・

「オレのために刃物を持つのなら止めてくれ!それよりも大切に生きてくれ!」って言えるかも・・・

 

どのような自分になるか分かりません。

心の奥のモヤモヤ・ドロドロがチラチラしてなりません。

 

法然上人のお父さんは、「私が殺されたからと言って復讐してはならない。復讐すれば次はお前が狙われる」

その言葉を聞き仏門に入られたとか・・・

その通りに行動できた法然さんは、やっぱり素晴らしいお方だったんですね。

 

交通安全運動期間ですね。

愛媛では交通死亡事故が多くなっているという・・・

手に刃物を持たないまでも大きな凶器に乗っていることは常に感じていなければいけませんね。

どこかの誰かの大切な命を奪ってしまうこともあることを感じていかなければ・・・

時間に余裕を持ちながら、ゆったり走りたいですね。