月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

所聞歓喜

2013年01月13日 19時51分29秒 | 仏々相念(住職日記)

ホッがつたわる・・・

 

ご法事には浄土三部経のご縁をいただいております。

お勤めを始める前に「浄土真宗の救いのよろこび」をいただいているのですが、

坊守が作ってくれてたコピーを持参しているお経本に張り付けました。

 

反応は上々で皆さん一緒に読んで下さいます。

「これ、いいですね!分かりやすいし・・・」

「こうしてお経本を読むといいもんですね!」

遠方から帰省された方々も喜んでいただいたことです。

休ませていただいている時もお経本から手を離さずいろんなお味わいをしてくださることです。

あ~、よかったな~・・・持参させていただいて。

これまで無精していたことを申し訳なく思ったことです。

 

「さあ、ご院さんがお勤め始めるよ。Mちゃんも一緒に『救いのよろこび』を言わんと!」

お婆ちゃんの横には可愛い小学2年生の女の子が照れくさそうに座っています。

「茶の間の電話の上に『月のひびき』と一緒にいただいた『救いのよろこび』を貼っているのですが、

孫が毎日これを読んでくれるんですよ!もう全部覚える勢いです。」

「え~、そうなんですか!ありがとうございま~す。」

 

それではお勤めさせていただきましょう・・・

「浄土真宗の救いのよろこび・・・阿弥陀如来の本願は・・・」

って始めますとMちゃんの声も聞こえます。

涙もろいですよね、この声にウルッときているのです。

ご縁って有難いな~・・・

 

可愛い可愛い少女の声に、お爺ちゃんやお婆ちゃんのおはたらきが見えます。

そして曾お爺ちゃんや曾お婆ちゃんの御育て・・・

その優しきはたらきを思うと有難くて・・・

 

そんなつながりに出会うと「ホッ」とします。

ご縁ってありがたいですね。

 

間が悪いというのか・・・

結果が出せないというか・・・

苛立ちさえ起こるようなこともある。

悔しくて悔しくて堪らない・・・

「どうしてなんだろう・・・」

呟きつつ涙が溢れる。

そんなことがドンドン重なる人生の歩み。

 

でも、一人じゃないんだ!

ずっと支えてくれているあなたがいる・・・

いつでもどこでもつながっている・・・

そこに出会うとき、「ホッ」っとできるのです。

 

何ら変わりない苦しみのど真ん中、

涙しながら立ち上がることができる。

 

さあ、また願生ろう!

一緒に・・・な!