月のひびき (徳正寺だより)

“いま”出遇えた一瞬をパチリ
それは仏さまとの日暮らし…

椿のはなし

2013年01月25日 21時29分20秒 | ふうわりふわり(坊守日記)
寒風冴ゆる一日でした

今、あちらこちらで椿の花が見頃ですね

うちの境内の椿も次々と咲いてくれています



蕾はまるでビロードのようです



このふっくらと丸い蕾の中に、美しい色の花びらや雄しべや雌しべがちゃんと仕舞われているのですね

花びらを順に広げて、寒風に耐えつつ凛として咲いています



ぽとりと地面に落ちた花は寂しそうでもありますが、腐葉土の上でそのままを抱かれていると思えば寂しくはないのかもしれません



咲いては落ち、咲いては落ちする椿の花の姿に、無常を知り、そのまま仏地に還らせていただくことを知らせていただきます

子之名前

2013年01月25日 20時30分42秒 | 仏々相念(住職日記)

子の名前を・・・

 

どこに怒りをぶちまければいいのか、そんなニュースが続きます。

辛いです・・・

 

棺にすがるお母さんが子どもさんの名前をず~っと呼ばれていたとか。

信じられない・・・

信じたくない・・・

変わられた大切な子どもの姿に声も嗄れんとばかりに・・・

どれだけ揺すられたことでしょう・・・

 

「起きろ!起きてくれ!・・・」

 

言葉がありません。

 

愛する人は み教えとなって 合わす手に 還ってくる  (龍谷大学 鍋島直樹教授)

 

憤りを拳に込める・・・

震えながら・・・

 

握りしめる拳の上から、きっときっと重ねてくださるあなたの温もりがあります。

きっと、きっと・・・

 

悲しいけど、尊い・・・

そんな仏さまのおはたらきになられて・・・