どっち見る・・・
母のウォーキングも長く続いています。
こう寒いと出難いと思うのですが毎日歩かれます。
母曰く、面白くないんだそうです・・・
そりゃつまらんだろうな~って分からんなりにコイツも思うのです。
だから、コースをちょっと変えてみたりしてここを行けば何があるんだろうと思ったりもするとか・・・
「お魚屋さんの前を通ったら美味しそうなお惣菜が沢山出てたよ。
でも、やっぱりフライが多いね!」
「そりゃ、退屈なけんお惣菜も見るよな~!」
「そうよ、そうよ。楽しいこと探さないと・・・」
もうすぐ色鮮やかな春の花が咲き始めるでしょう・・・
すれば、楽しくなるんでしょうね。
ウォーキングを再開した坊守・・・
坊守もやっぱり楽しいことを見つけながら歩くそうです。
面白い人です・・・
「98段の階段が目の前にそびえる。
毎日思うの、どうやったら気分よく歩けるか・・・
テッペンを見据えて上がって行くか・・・
足元見つめて上がって行くか・・・
いろいろ試すのだそうです。
結果、てっぺん見て歩いているわ~」
そうか・・・
コイツは即答です、
「オレ、足元見て上がってるな~・・・」
なんてウォーキングしていないコイツが偉そうに言うのです。
今日の事でした。
お墓に上がるご縁をいただきました。
舗装はしているものの結構急な上り坂・・・
一番上にある墓地なので大変です。
上なんて見ません・・・
ただひたすら足元を見つつ上がるコイツ。
雪駄ですのでズルズル滑る・・・
ちょっとしたアイススケート状態。
指の股でしっかりと挟み外股で一歩一歩。
腰に手をやり擦りつつボツボツ上がるコイツ。
上なんか見てたらしんどくて、足元を見つつ一歩一歩ですコイツ。
すれば必ず辿り着く。
美味しい空気をいっぱい吸い込み深呼吸。
以前はハタハタして直ぐにお勤めなんてできませんでした。
呼吸も整ってないのにお勤め始めたら大変なことになっていました。
減量の成果でしょうか、楽です。
ただ単に歩くだけでも性格って出るんでしょうね。
「ま~、上見て歩くのもいいけど偶には下を見ながら歩かんと転ぶで~」
「そんな私だって足元は確認してますよ~!」
御浄土への旅・・・
下ばかり見ながらコイツの歩み。
危なかしくて照らし出してくださっていたのですね・・・
コイツの人生。