ツルノリヒロの生活と推理

アーティスト、ツルノリヒロの気ままな発信基地。

懐かしい友人

2012-09-26 23:53:01 | 今日一日

シンガーソングライターの岸田敏志さんが主催する、劇団シアターユニット HAnaの公演「634メートルの月」を観に行って来た。

場所はかつてのふきのとうの事務所、才谷音楽出版があった、新宿御苑はサンサーラ御苑のすぐ側、シアターサンモール。

とてもきれいな劇場だった。

 

僕の一枚目から三枚目までのソロアルバムのギターは、ほとんど荒木博司さんと言うギタリストに弾いてもらっている。

喜多郎グループに参加した時に知り合った彼は、僕の初期のサウンドの要となっている。

その彼は、出身地である岡山で、大きな養鶏場を経営していたお父様が亡くなられたのをきっかけに、

一流ギタリストの服を脱ぎ、会社を継いだ。

僕のスタジオで、ささやかなお別れ会を開き、その場で作った曲をみんなで演奏した録音が今でも残っている・・

でも、彼は音楽への情熱を捨てた訳ではなく、彼曰く「腕は落ちないように、毎日練習して来たよ」

去年の2月、浅野温子さんのよみ語りで岡山を訪れた時に、久しぶりに飲みながら聞いた言葉が嬉しかった。

 

その彼が、岸田敏志さんの公演で、演奏をすると言うのだ!

とてもわくわくしながら、やはり荒木さんと長年来の付き合いである、ギタリストの永島さんと観に行った。

まだやっているから、興味のある方は是非!

 

ここ数年、僕は自分のソロコンサートを数多くやっている。

僕のソロサウンドの要はやっぱりギターで、手伝ってもらっているギタリストはたくさんいる。

岸田敏志さんの舞台を一緒に観に行った永島さんを筆頭に、古川昌義さん、久保田邦夫君、関淳二郎さん・・

みんなそれぞれ、自分の個性を発揮した演奏をしてくれるのが、とても嬉しく、楽しいのだが、

その、根本のルーツを、僕と一緒に作ってくれたのが、荒木博司さんなのだ。

 

初日だった舞台が終わり、一緒に飲む約束をしていた僕らは、久々の再会を、なんてことはない小さな飲み屋で果たしていたのだが、

ギターを持って来ていた彼は、永島さんのリクエストに応え、僕の「Moonlit Dancer」のギターリフを弾いてくれた。

「指が覚えてるんだよね」・・・

20数年前の話だ、凄いよね・・嬉しかった。

実家の会社も軌道に乗り、子供達も独立した。

「そろそろまた、東京に戻ろうかな・・」

楽しみが一つ増えた。

 

 

コメント (6)
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