さて2キロ地点で足の痛みに襲われ、力が入らなくなりとても完走は無理。
さてどうしようか・・・。
変な所でリタイアしたらTシャツ一枚で電車を乗り継いでゴール地点に向かわなくてはならない。
タクシー?マラソンで市内のいたるところで通行止めしてるし・・・┐(´д`)┌
走りながら姉と色々考える。
沿道近くに住んでいる友達に走りながら電話をかけて、いざとなったら助けてくれるように頼んでくれた。
又、別の友達〇〇さんが沿道に応援に来てくれているからそこまで走って助けてもらう?
どこどこまで走ったら双子姉の息子が沿道にいるからそこまで頑張れるか?・・・
姉は自分のことそっちのけで私のことに気をもんでくれている。
ごめん (*_ _)人
私は一人で救護所まで走って、そこで係りの人に指示をもらって動く事にきめた。
ただ、まだ走り出したばかり、救護所はそんなに近くにはないだろうなと思う。
私「大丈夫、何とかするからきょうちゃん早よ走り・・・、早よ走り・・・」
姉は辛そうな 本当に辛そうな顔をして私を見て、一緒に居ると言う。
( ^∀^)ノシ 早よ行きっ!早よっ!
きっと自分の事はどうでも、妹が痛そうにしているのが辛いのだろな、ごめん・・・。
3キロ辺りから別々に走る。
そんな時でも写真は忘れない8年ブロガーの私 ( ^∀^)パシャッ 桂川沿い。
あのきれいな山は何山だろう?前日までの雪がとてもきれい。
あぁ気持ちいい!もっと走っていたい!
川沿いをずっとずっと向こうの方までランナーの姿が続いている。
渡月橋まで川沿いを走るんだよな・・・。
前日の夜、双子姉がコースの説明をしてくれていた。
だからだいたいのコースは頭に入っている。
最初の10キロはジワーっとしんどい登りが続くんだ。
その後は姉の家の方へ・・・広沢の池、仁和寺、龍安寺へ・・・
ぅわ~♪いいコースだ。
行きたい(*´∀`*)ヒョコヒョコ走りで行けるかな
私の胸には姉の手作りの「けーちゃん」のシールが貼ってある。
足をひきずって走る私に大声援「けーちゃん!がんばれ!けーちゃん!けーちゃん!」
←これがそのシール
「けーちゃん、足痛いんか?」「けーちゃんどないしたんや?」
私はエヘヘと笑って答える
「足痛いねん、でも楽しくてやめられへんねん」
「足、スタートしてすぐ傷めてしもたの、行けるとこまで楽しんでみるの」
ゆっくり走っているからちょっと立ち止まってそう答えたりもする。
道の端っこを走っていたら一緒に受付に行ったRun友が横に並び声を掛けてくれる。
知っている顔を見たらホッとする。私のことを心配してくれる。
(*_ _)人 ありがとう
ヒョコヒョコと広沢の池の横通過、姉はずっと前に通過しているだろう。
きっと私のことを思いながら走ったんだ。
姉の近所の子供会の太鼓の応援も嬉しい
胸のゼッケンの言葉「一歩ずつ前へ」 うん、一歩ずつ前へ・・・
足は痛い。今無理して何になると言うのか。
でも自分の足でヒョコヒョコでも京都を走りたい。
あぁそうだ、関門にかかればいいんだ♪ ひらめく
5キロごと位にある関門に時間内に行かなければ足きりされるのだ。
それに引っかかればバスで強制送還それで行こう♪
ヒョコヒョコとついに仁和寺へ・・・。
姉が教えてくれていたお坊さん今年も居てはるかな?
あぁ京都らしい!嬉しい!京都マラソン走ってよかった!
わぁ~!!! ヽ(゜∀゜)ノ
たくさんのお坊さん!!!うれしいっ!楽しい!こんなん京都だけやん!!
追い越していくランナーが「大丈夫か」「足痛そうやな」「ゆっくり行こな」・・・
口々に声を掛けてくれる。
沿道の「けーちゃん」の声援、何度も泣きそうになる。
こんなに楽しいのに、もうやめとかなあかん。
あぁ ここは、あぶり餅のある今宮神社
途中、次の救護所は何キロ先か何度も係員に聞く。
ゆっくり走っても関門にはかかれない(一生懸命走って関門にかかった人ごめんなさい)
もうやめとかなあかん。
見慣れた賀茂川沿いに出る。
ほんまにやめとかなあかん。
足が痛いのに、たくさん楽しんだ、もうやめとこ・・・。
一旦、賀茂川に架かる橋を渡ったけれど引きかえして救護所に行く。
18.4km地点の救護所
「すみません、足を傷めたのでリタイアします」
バスに案内され、乗る前に確認される。
「途中棄権ですね?棄権するのですね?」
私「はい、棄権します。お世話かけます。」
ゼッケンに付いている計測チップを外して渡す。
その時は悲しかった。途中棄権するんや私・・・、そう思った。
暖かいバスに乗る。
ホットレモンとバナナとスポーツドリンク、白いバスタオルをもらって座る。
やがてバスは走り出し、バスタオルにくるまって京都の街を眺める。
結構無理して楽しんだからそんなに落ち込んではいない。
今頃最後の力を振り絞って走っている姉を思う。
こんなことになっちゃったけど、楽しかったな京都マラソン
今回はフィニッシャーメダル無し。
完走者はステキなデザインのフィニッシャータオルを肩に掛けて貰ってる。
私がもらったのは・・・、白い無地のタオル
来年京都走れたら、カッコ良く「FINISHER」と書かれたタオル肩に掛けてもらおう、きっと!
残念な結果だったけど京都マラソンは素晴らしい大会だった。
たくさんの関係者やボランティアさんありがとう
沿道の人達ありがとう
一緒に走ったランナーありがとう
(*_ _)人 感謝
双子姉は私と別れてからランナー魂に火がついて妹の分もと思って必死で走ったらしい。
昨年より3分速くゴール。私に時間をとったにも関わらず!
よかった!私のせいでやる気をなくしてしまっては辛い。
やるなぁ~!!!
2/16(日)京都マラソン当日
スタート地点の西京極総合運動公園に7時半に着く。
さっきまで雨が降っていた、お天気は回復傾向、気温も寒すぎずちょうどいい。
荷物を預ける。トラックでゴールまで運んでくれる。
朝早くからボランティアさん元気に大きな声で私たちを迎えてくれる。
あれ?何か飛んでる( ・ω・) ナニ? ユーフォ?
あ! ヽ(゜∀゜)あれだ!
オリンピックでも飛んでるカメラだ!!
大会の雰囲気にワクワクしているフタゴ↓首に巻いているのが参加賞のバフ。
こうやって見ると、ほとんどの人がバフを巻いている。
巻き方も人それぞれ楽しい!
みんな寒いからビニールの透明ゴミ袋をかぶったり工夫してスタートを待つ。
姉「グフフフ・・・前の人の手作りカッパ、荒削り」
われもの注意 お届け時間帯指定シール付き、首の切り口ガタガタ、キャップが破れちゃってる。
(*´∀`)アハハン♪ いいですねぇ、荒削りですねぇ、男ですねぇ♪
人それぞれ色々で楽しい。
でもみんな今日の為に走りこんできた人。
全国、いや、世界のあちこちでコツコツと走りこんできた人が集まっている。
外国人の姿も多い。
あと30分程でスタート
さむぅ~い!早よ走りたい。
真冬というのにTシャツ一枚とビニール袋カッパだけで1時間ほども待っているのだ。
マラソンでなければ考えられないし、あたしゃ絶対に嫌だ、辛抱できない。
スタート!!!
あ♪ゲートの所に陸上の朝原さん♪
「行って来ま~す!行って来ま~す!」
うぇうぇ~い!!!
やけに高い声がすると思ったら・・・
あ( ^∀^)キャハハハ くろちゃん!
心配していた足や腰の痛みは全く感じない。
「全然痛くないわ、アハハハアドレナリンでも出てるんかな♪」
ゴキゲンで楽しむ、みんなみんな嬉しくてしかたないのだ。
「ピシッ!」痛みが走った
「アゥッ!痛っ!」 ((;゜Д゜)
足に痛みが走り、力が入らない。
ヒョコヒョコしか走れない
「きょうちゃん!あかん!ゴメン!端っこに寄ってぇ!」
二人、邪魔にならないように端っこを走る。
まだスタートしてから2キロ。
さっき(゜Д゜)σ パーン!ってスタートしたばっかりやんかぁ!!!どうしよぉ~