日曜日、父のところに行ってきました。
最近同じことばかり話すようになりました。
私達が遊びに行ってずっと目じりが下がっている。
「晩 何が食べたい?」
父はどうやら近所の小料理屋さんに行きたいようだ。
父「晩 何が食べたい?」
私「ん~とねぇ・・・日本料理 松花堂弁当みたいなんが食べたいなぁ」
父「そうか♪ そうか♪」
しばらくしたら「晩 何が食べたい?」と聞く。
私「和食 何かお弁当みたいなんが食べたいなぁ♪」
父「そうか♪そうか♪」
この会話を昨日10回以上した。
パパお気に入りの小料理屋さんで・・・。
双子姉と父
会話は普通にできる。
同じ話を繰り返すだけだ。
若い頃の話。
好きな旅行の話、何度も同じ話を繰り返す。
父の最近の仕事は猫と遊ぶこと
にゃんこが7匹もいる パラダイスだ。
パパ、お爺さんになってしもた。
ずっと全力で私達を守ってくれた。
全力で愛してくれた。
父「忙しいのによお来てくれた。遠いのによお来てくれた。
今日は楽しかった。いい日やった。」何度も繰り返す。
電車賃と言ってお金を包んでくれた。
こんな年になって電車賃を父からもらえない、固辞した。
父は怒ったように「早よ なおしときなさい」と言った。
帰ってその封筒を開けたら二万円も入っている。
電車賃千円もかかってないよ。
「パパ・・・」父の私達への気持ちを思い、泣きそうになる。
気難しくて、我儘で、怒りっぽくて、喧嘩っぱやい・・・、難しい父だけど
全力で私達を守ってきた。
両手に私達二人いっぺんに抱っこして走り回って遊んだ父
背中に私を乗せて泳いだ父
夜寝ないで平気で運転して遠いところに連れてってくれた父
父は杖をついてゆっくりしか歩けなくなった。
食べる量も少なくなった。
最近は更新だけしてきた運転免許証ももう返還すると言う。
もうなんでもいいから元気で笑顔でそこに居て欲しいと思う。
そこに居てくれるだけでいいと思う。
どこにも行かんといてと思う。
いつまでも会えるところに居てほしいと願う。