わたしは一足先に鹿児島から東京に戻ってきている。

桜島
鹿児島の家は自然豊かで、あちらの家族もあったかく、食べ物もおいしく、
(大好きな鳥刺し、きびなごの刺身、鹿児島ラーメン、お義母さんの甘めの煮物など)
家の近くからは桜島の見える秘密基地を子供達と見つけたりして
子供達を連れて何度も通い、
のんびり過ごした。


こういった景色はきっと、大人になっても心の中に
くっきりと鮮やかな映像のまま残っているものだ。
そして、それは子供の頃からの記憶の財産の一つになる。

わたしの飛行機を子供達(はーたんといとこ達)が
空を飛ぶまで大きく手を振って見送ってくれていた。
ただひとつ、言葉がなかったのは
義母さんが、わたしの仕事について
レジ打ちでもなんでも夕方ふつうに家にいれる仕事をしては?
と。子供が小さいうちは。
・・・ですよね。
これについては、常識とかいう考え方を無視したくなる。
あー、どうしても聞き入れることのできないわたしの
頑ななものが・・・
*
はーたんはパパと台風予報の月曜に帰ってくる予定。
そしてわたしは。
忙しい毎日からすると特別と言える空いた普通の時間を
過ごしている。
特に急いでなにもしなくていいときは、逆になにも進まない。
ツア出発前の忙しいときは、しなくていいところまで掃除したりするのに。
今朝は早朝ホットヨガにいき、帰宅して料理とか
洗濯とかして
いま、午後15:30。Frank Oceanのpink+WhiteとかSeinabo seyのyoungerとか聞きながら
ワインを飲みながら、
この前買ったノートになんか書きたいなあとか。

なんて、贅沢な時間?
午後はやく、ひとり飲み。笑
みんなもたまにはやるでしょう?
これからの山の予定、海外ツアーの予定、
そういうこともすべて置いといて
お友達のお誘いも断り、あえてひとりでこもる時間て。
*
予定を変更して
鹿児島から早く帰ってきたのは
大切なひとの、精神の病気に寄り添うため。昨日、
病院に行ってきた。
切なくなる。
普通って、なんだろう。
人間とは複雑なものだ。
健康と病気の境目は不透明だ。
自分の見ている価値観が一度壊されて、
無意味で、
儚いと思わされることもある。
誰かと関わっているときっとみんなぶつかる
気持ちだとおもう。
すべてがうまくいく日々はなくて、そういうときは、
自分に、人生とはなんなのか
生きるとはなんなのか
そういうことを改めて投げかけてくる。
どうやって向き合えばいいか
さっぱりわからないこともたくさんある。
自分を見失うほどの激しい感情や
わからないことの底に沈むこと。
それは長期的にも、
たとえば短いツアーの中にだってある。
あるよね。
その中から自分が信じるほうにいく。
自分が信じて、そこに進む、それがいちばんむずかしいことってあるよね。